内容説明
大熱波が去り、復旧モードの学園都市。そこは、通信インフラが寸断された混乱の影響で、『警備員（アンチスキル）』達さえ手綱の握れぬ無法地帯となっていた。そんな学園都市を、上里翔流帰還を信じる『上里勢力』の少女たちが、自由気ままに暴れ回る！ 追跡のエキスパート『辿り屋』絵恋、直接戦闘を得意とする変幻自在の海賊少女の琉華、ネットを駆使して大衆を操る幽霊少女の冥亞……。木原唯一に『右手』を盾にされ、上条当麻抹殺を命じられた彼女達だが、その芯は変わらない。想い人を取り戻す。その信念ゆえに突き進む。全てを賭して襲い来る少女達から逃走する上条。彼の味方は、『上里勢力』からたった一人ついてきたＵＦＯ少女・府蘭だけだった。しかし、間違ってはいけない。この劣勢状況下こそ、上条当麻の真髄が発揮される時。さあ、上里翔流を救え。彼女達の哀しい暴走を止め、この争いに終止符を打つために。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スズ
62
消滅した上里翔流の帰還を成就させるための希望である『理想送り』を簒奪した木原唯一の命により、上条当麻抹殺に動き出す上里勢力の少女達。一方上条は、少女達から離反したＵＦＯ少女・府蘭と共に、『理想送り』を使用せずに上里帰還を叶える方法を求め、秩序が崩壊した学園都市で死と隣り合わせの逃亡劇を繰り広げる事に…。どれほどの絶望を前にしても、目の前で苦しむ人を見過ごす事をしない上条の姿には、毎巻惹き付けられます。大切な人を守りたいという願いは同じなのに、その方法を決定的に掛け違ってしまった少女達の姿と想いが強烈でした2017/09/11
ソラ
47
上里編は終了、したのかな？あんまり乗れなかったところもあって冗長に感じたところもある。やっぱり美琴がもっと出てきてほしいし（ちょっと変調をきたしてるからそこもっとそこを細かく）、旧約とでも言うかそのころのメンバーがもっと出てきてほしい感はある。2016/11/14
Yobata
39
木原唯一に渡ってしまった“右手”の鍵により100人の上里勢力を敵に回した上条当麻。その当麻に唯一上里勢力からついてきたUFO少女府蘭と共に大熱波から復旧間もない学園都市で上里復帰を巡る戦いが始まる…。唯一の手の平で始まった上条と上里勢力との戦い。スフィアを主とした情報戦が繰り広げられる中、全てを見捨てようとしない上条君がようやく戻ってきたねw琉華を引き入れる時の啖呵は上条君らしかった。上里帰還の鍵はA.A.A。美琴が魅入られた兵器で、エレメント退去後の暴動で殺意まで宿り始めちゃってた美琴だったけど→2016/11/10
シータ
35
今巻でようやく上里編終わり。上条さんの活躍がみれて最高だったが、一方で今回も途中退場の美琴が不憫すぎて泣けてくるわ……。美琴問題はしばらく引っ張るのかな？ 完全に闇堕ちしてないのが唯一の救いだが。今回のテーマはどれだけ上条さんがどれだけの人を助けられるかだったけど、やっぱ行動を共にした府蘭ちゃんがよかった。スパイだったけど、自分の決して叶わない恋でも、上里のために頑張ってた姿に感銘を受けた。そして最後にまさかの土御門が登場してテンション上がったわw 生きとったんかワレ！次巻も楽しみになってきたな。2016/12/31
ランタン
28
上条さんはあれだ、女子のお尻とかに抵抗なく触って持ち上げるのがすごいと思う。まあ緊急時だから仕方がないっていうのはあるけど。土御門が久しぶりの登場で嬉しかった。インデックスはヒロインなのに出番ほんとないね。2016/11/24
