内容説明
「やあ、幻想殺し」「だとすると、アンタは理想送りか?」 世界を意のままに、何万回でも塵にすることができる真性の『魔神』達。そんな無敵の存在らを、一瞬で消し去る少年がいた。 少年は『どこにでもいる平凡な高校生』にして、しかし同時に最大最悪の『理想送り』を右手に宿す存在。それは『新たな天地を望むもの』を全て消し去る、恐るべき力だった。そして、もう一人の『どこにでもいる平凡な男子高校生』上条当麻の右手に宿る『幻想殺し』と、表裏一体の存在でもあった。 「幻想殺し。ぼくは『魔神』に用がある。ぼくをこんな風にした『魔神』達に」「それはお前の事情だろ。俺達には関係ない」 少年二人は、学園都市の暗闇で対峙した。 互いに譲ることができないもののために。 この勝負の鍵を握るのは、レイヴィニアとパトリシア、二人のバードウェイ姉妹で……!? 極大のイレギュラー同士が、ついに激突する……!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yobata
52
魔神をも一瞬で消し去る右手,上条当麻の「幻想殺し」と表裏一体の「理想送り」を持つ上里翔流が、魔神への復讐として上条と激突するも赤と黒の謎の物体が乱入してくる。その中身はバードウェイ姉妹で…。上条と同じ“普通の高校生”かつ対照的な右手を持つ上里との対決。幻想殺しに対する失望,諦めで発動した新たな世界へ送る「理想送り」の力を突如渡され,日常が狂わされた上里。突然に普通の生活が壊された事に対する怒りや復讐心はわからなくはなかったけど、上条が言った通り、現状を歪と決めつけすぎだし,善悪でしか判断してない所は→2015/11/10
ソラ
35
最後に久々に聞いた幻想殺しのその奥にある力の存在。この巻が大きな転換点になりそうな気がする。2015/11/18
ツバサ
30
幻想殺しの上条さん対理想送りの上里の対決。やっぱり上条さんカッコイイ、年季が違うね。上里の論理を真っ向から否定していくのは痺れた。上里勢力のメンバーが不気味だったけどかまちー狙ってたな。あとはインなんとかさんが久しぶりに戦闘に参加!、オティヌスさんとの絡みも見れて良かった。それとお腹空いてるからってやっちまおうは笑いました、久しぶりにインなんとかさんが目立ってて嬉しかった。最後の上条さんと上里のバトル詳細だったり、アレイスターの計画だったり気になる要素がたっぷりあって、続きが凄い楽しみ。2015/11/13
ナカショー
29
幻想殺しvs理想送りな14巻。やっぱり上条さんは年季が違うね。かっこよかった。上里勢力が今後どの様に関わっていくのか楽しみ。2016/03/10
わたー
29
★★★★★面白かった。上条さんの対になる存在はこれまでも何人か登場していたが、ここまで同族と呼ぶに相応しい人物はいなかったのではないだろうか。上里は、たった一ヶ月程度の間に上条さん並みの過密スケジュールで、女の子たちを救ってきたため、スタンスは上条さんと真逆ではあった。そのため、能力面はともかく、まだまだ上条さんには及ばない印象を受けた。今後、どのように場を引っ掻き回してくれるのか期待。ただ、皆大好き脳幹さんが退場してしまったのが残念かな。新たな対立軸が生まれたが、どう物語が展開していくのか注目したい。2015/11/14