メディアワークス文庫<br> 永遠虹路

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メディアワークス文庫
永遠虹路

  • 著者名:綾崎隼【著者】
  • 価格 ¥627(本体¥570)
  • KADOKAWA(2016/12発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784048687744

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内容説明

ねえ、七虹。どうしてなのかな。私は親友だけど、やっぱりあんたが何を考えていたのか最後までさっぱり分からなかったよ。虹みたいに綺麗で、誰もがうらやむほどの才能に恵まれていて、それなのに、いつだって寂しそうに笑っていたよね。でも、私はそんな不器用なあんたが大好きだった。だから、最後に教えて欲しい。あんたはずっと誰を愛していたの? 何を夢見ていたのかな? これは、永遠を願い続けた舞原七虹の人生を辿る、あまりにも儚く、忘れがたいほどに愛しい、「虹」の青春恋愛ミステリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

113
ねえ、七虹。そうやって寂しそうに笑うところは昔から変わらないね。私は親友だけど、やっぱりあんたが何を考えているかさっぱりわからなかったよ。あんたはずっと、誰を愛していたのかな?……。 美しく、音楽の才能に恵まれた舞原七虹。メジャーデピューも目前に思えたある日、彼女は「もう歌う意味がなくなった」とスタジオを去っていきます。彼女の輝きに魅せられた友人たちの視線を通じて、七虹の人生を辿っていく恋愛ミステリー。不器用で、血が出るように切ない言葉に満ちた一人の女性の物語です。2014/08/06

とら

98
今までで一番衝撃度・パンチ力には欠けたが、一番読後感は良かった。特に物語も展開も重く無かったと言うか、最初から何となく運命が決められていた様に思うからだ。それはこの作品の構成が、段々と過去に遡っていくと言うものだったと言う事に起因する。七虹の人生(主に青春時代・恋愛の部分のみ)を描いていて、でも運命はほぼ決まっている…だから正直に言うと、他の人がただの噛ませ犬だったと言う風にしか見えなかったのである。皆全力で恋愛してたのだと思うが、でもせめてもう少しカバーする描写をして欲しかった。一気読みは必至でしたが。2014/03/26

りゅう☆

94
派遣社員で働く舞原七虹は綺麗でスタイル良くて男子社員の注目の的。でも決して媚びることはない。そんな彼女は大学時代、歌手を志し、大きな舞台へと立てるとこまできたのに、突然歌うことを辞めた。高校時代は軽音部所属だったけど天文部と兼任。そこで恋をするも何もできず相手が卒業。中学の時は親友の好きな人から告白され断り、それから親友との仲もこじれたまま。七虹は小学生の時、あることから楡野世露とお互いの居場所になることを約束。右耳が難聴の世露は中学の時、運命の莉瑚と出会い、恋人となり結婚。七虹の気持ちが分かるからこそ→2020/08/23

Yobata

65
圧倒的な美人である舞原七虹。高校,大学,派遣先の会社と様々な人を様々に魅了してきた彼女だが、彼女の心の中には一つの「約束」だけが存在していた…。「虹」の青春恋愛劇。誰もが羨むような美貌と才能の持ち主ゆえに孤高の存在であった少女,七虹の恋物語で、本当に一途なまでの不器用な少女の恋だったね。その魅力的な容姿,唄声によって、計らずとも様々な人の人生に彩りをつけてきた彼女だったけど、当の本人の生きる理由は居場所であった世露との約束のためという一色のみ。その約束が永遠である事を信じ,世露に恋人ができてもなお→2015/05/18

さばかん

65
永遠って何なのだろう。私にはよく分からない。どこが人生の分水嶺だったのだろうか。それともそんなものは最初から無かったのだろうか。随分と遠回りをしたものだ。彼女の一生は、あの時点で既に決まっていた。結果論になるし、“たられば”を言い出せば、キリが無いけど、きっとそういうことなんだろう。下手な憶測は、自重しよう。幸せの青い鳥ってやつかな。ちょっと違うか。“幸せになりたいって願ってない奴は、幸せになれない” 結局は、そういうこと。それにしても、“永遠”って何だろう。この作品内で、それだけが、よく分からなかった。2012/08/15

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