内容説明
「臣安萬呂言す(やつかれやすまろまおす)」で始まる『古事記』は原日本語が混ざりこんでいる不思議な書物である。 最古の日本語の書であり、古来研究の対象になってきた。天岩戸伝説からヤマタノオロチ、因幡の白ウサギなど、誰でも知っている有史以前の日本の伝承。 原語で読んでこその面白さが倍加する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りんご
40
中1男子と一緒に読んでます。【「私の体に足りない部分がある」「私の体に余分な部分がある」「差し入れて国を生もう」】ってくだりで目を輝かせながら「これってセッ、、、!」言われた私も「違いない。セッ、、、、!」あなにやし、えをとこをセッ、、、!あなにやし、えをとめをセッ、、、!日本神話は無茶苦茶ですね。面白い。2023/12/14
しんしん
4
争いと平定、男と女、結婚と子孫誕生、支配と服従。 荒々しい神々が日本を統一していく様子を思い浮かべた。 2016/02/14
Sachi
4
図書館で借りたのであと少し時間切れで読み切れなかったですが、古事記ってこんなに面白い話だったのかと思いました。解説も分かりやすくおそらくこういう歴史背景があるからこういう話になっているんじゃないかなどの仮説が非常に面白いと思いました。 日本人のルーツに興味がわきますし古事記は声に出して読むことに価値があると思いました。2014/10/02
6haramitsu
2
いにしえの神話はエグい。。。神々と言っているが、それが現代人が思う神ではなく、ただの権力者という事がわかります。とにかく自由奔放というかやりたい放題、女性関係もゆるいし、殺し放題。まあ、中国史もそうですが、人間は残忍な面が強いなぁと思うし、思いやりの歌もあります。この玉石混交している状態が人間(神)ということですね。しかし、歴史物としてみると大和民族は大陸?からの移住者で出雲や隼人の土着民族を駆逐したことが推測される。我々日本人は何者だったのだろう。2016/12/06
ふゆ き
2
ちょっと声に出してみるシリーズが気になって、音読もしながら読了。本来は節回しがあるはずだけど、そこはわからないので雰囲気だけで。独特の言い回しが面白い。読み下し文なのでわかりやすく、なかなか破天荒な物語が多くてやっぱり面白い。 有名どころだけではあるけれど、解説もあるので背景や考察も含めてとにかくわかりやすかった。2015/01/24