内容説明
幾多の苦難をくぐり抜け、手に入れた平穏を享受していた浩太は、ある日フレイム王国女王リズに招集された。訪れた王城で出逢った二人の研究者・シオンとアリア。彼女たちこそ、浩太をこの世界に召喚した張本人であった――。そして、明かされるフレイム王国の祖“アレックス1世”と松代浩太の共通点とは!?
一方、時を同じくしてラルキア王国とライム都市国家同盟が、王女ジェシカの不幸な自殺を切欠にして戦争状態に突入してしまう。その余波はテラの経済を直撃。襲い来る苦境に、浩太の周りの皆は、再び浩太の“魔法”を期待するが……。
普通の『銀行員』浩太が紡ぐ異世界エコノミックファンタジー、第五幕。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
40
銀行マンによる異世界王国興亡物語の第五弾。ラルキア王国とライム都市国家同盟が戦争状態に突入した余波が、テラの経済を直撃する話。一難去ってまた一難とは言うけど、難局を乗り越えれば乗り越えるほど、状況が絶望的になっていくとかコータキツすぎるでしょ。これまで主人公に頼りっぱなしだったツケが遂に出始めてしまった感じがしますね。完全に自分のキャパオーバーになって、精神的にも極限の状態に陥ってしまったコータが余りにも可哀想すぎて、今回のは読んでて正直辛かったです。次巻反撃といってほしいけどどうなるんだろう。2016/09/22
よっち
31
ある日フレイム王国女王リズに招集され、自らを召喚した二人の研究者シオン&アリアと出会うコータ。一方でラルキア王国とライム都市国家同盟が不幸なきっかけから戦争状態に突入してしまい、それが思わぬ事態へと繋がってゆく第五弾。コータが召喚された理由と明かされるフレイム王国の祖アレックスの真実。様々な出来事が少しずつ積み重なってゆき、それにタイミングの悪さも加わって再び出来上がってしまった絶望的な状況。許容量を超えて精神的にも追い詰められたコータでしたけど、ここからどうやって状況を覆してゆくのか、次巻に期待ですね。2016/09/21
ぎゃぐれー
9
バブル経済からその崩壊、そして戦争へ。戦争特需じゃ!ウエヘヘヘヘ!とはならず、経済がひたすら下降していく中でどうなるかって、そりゃ銀行員にはどうにもならんさ。この世界の(味方の)王様や政治家はあまりに非力で、浩太に負担がかかってしまうために折れてしまわないか心配なところ。ラストシーンはなかなか衝撃的で、このあとが気になる。2016/09/30
くろ
8
展開上仕方はないが、続刊は間を置かずに出して欲しい。だって! フラストレーションが!!2016/10/18
るか
8
待ちに待った5巻ですが期間が長かった上に新キャラの登場やころころ変わる舞台に苦戦。新キャラ達はまた個性的な面々でこれからを思うと楽しみですし日本という平和な国で過ごしてきたコータには想像がつかない難局がまたやってきて盛り上がってきたと言いたいところですが流石にここまでくると流石にやりすぎじゃとすら思ってしまいましたが次巻での挽回を信じてます。アレックス帝の話やここにきてのリズとの接触,新キャラなどコータの周りにも優秀な面子が揃ってきたのでコータだけで解決するのではなく皆でこの難局を乗り越えられたら最高。2016/09/24