内容説明
テラを思うが故のソニアの“裏切り”により、暗礁に乗り上げるテラ港湾整備事業。土壇場に飛び出したノエルの一言がコータの窮地を救うが、依然状況は最悪のまま――。
テラ再興への道筋は、フレイム王国宰相ロッテの協力が不可欠に。
説得材料を集めるために奔走するコータだったが、無理が過ぎて倒れてしまう。
そして、パルセナで強制的に休暇を取らされる羽目に。パルセナで巻き起こるソニアの誘拐騒動、エミリの誘惑――片時の息抜きが浩太へ逆転のひらめきを与える！
「利の天秤が揺れているのならば……その天秤ごと壊せば良いと思いませんか？」
逆転に次ぐ逆転、最後に利を得るのは、テラか、フレイムか、ソルバニアか――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
39
シリーズ4冊目となる今回はテラを思うが故に起こしたソニアの裏切りにより、暗礁に乗り上げたテラ港湾整備事業を何とかする為に浩太たちが最善を尽くす話。前回の引きからどうなるのかと思いましたが、窮地を救ったのがノエルっていうのは驚きです。この作品最恐なのは、意外性NO1の彼女なのかもしれませんね(笑) 強制的にパルセナで休暇する事になった一同の甘々恋愛シーンはニヤニヤが止まらなかったし、今回も満足出来ました。魔王覚醒の浩太にメロメロなエミリが可愛すぎてもうヤバいです。まだまだ波乱は続きそうだし次巻も楽しみ。2015/08/23
よっち
34
テラを思うが故のソニアの裏切りにより、暗礁に乗り上げるテラ港湾整備事業。最悪の状況を覆すべく奔走する第四弾。今回は誰もが予想もしなかったまさかのノエル大活躍...天然って恐ろしい。強制的に休暇を取らされたパルセナでのヒロインたちとのやりとりが素晴らしかったですが、特に魔王が覚醒したエミリとの甘いエピソードは思わず何度も読み返しました（苦笑）見事な大逆転でしたが、そのやり方に思うところがある人たちもいたようで...ほのかに感じられた、このままで終わらなそうな危うげな予兆が気になりますね。次巻も楽しみです。 2015/08/22
スズ
30
ソニアの裏切りによりテラ港湾事業の商談は混沌化の一途を辿る。ソルバニアの干渉によりソルバニア国債とフレイム王国国債の駆け引きも巻き起こり、浩太は予想外の利益の貪り合いに頭を悩ませるが…。作者さんが投資信託とか株式に精通しているので経済や投資の知識が色濃く作品に反映されており、異世界に国債や投資等といった銀行・経済ネタを織り交ぜた濃厚な策謀＆知能戦の数々が見事の一言。自分なりにテラの事を思い浩太の理想を潰す事に決めたソニアの裏切りは痛かったですが、ノエルとの絆を噛み締めどん底から立った彼女はどうするのか…。2019/12/22
giant★killing
28
内容はソニアの”裏切り”により大ピンチに陥るもノエルの素晴らしい(素晴らしい？)機転により何とか首の皮一枚繋がる。何とか得た猶予の四十日でテラ港湾整備事業を進めるための妙案を得ようと模索するコータだが日頃の無理が祟り倒れてしまう。エリカにより強制的に『快楽と欲望の都』パルセナにて休暇を取らされることになるが、そこで逆転の一手となるアイデアを思い付き…。アホの娘、ノエルの大大大活躍‼︎凄腕商人が集う席で(たとえ読んでいた小説に影響されての行動だったとしても)啖呵を切った場面はめちゃくちゃ格好良かったです！→2015/09/28
アウル
24
ソニアの裏切りによりテラ港湾整備事業が暗礁に乗り上げてしまったがノエルのとっさの機転により猶予が出来る。稼いだ時間で計画の見直しを図るがコータが無理をしすぎて倒れてしまう、パルセナで休養をとるコータ達はそこで逆転の一手をひらめく話。今回はノエルがカッコ良かったな、啖呵切ったときやるやんと思ったがはまってるやつの物真似には笑ったが。一応は打開策を立ててソルバニアに一矢報いたがカルロス一世の言うとおりなんだよな。まだまだピンチな感じがするがコータ達、テラどうなっていくんだろうか？2015/08/28
