内容説明
天正十年、毛利攻めの直中にあった羽柴秀吉は、偶然捕らえた間者が忍ばせていた密書に衝撃を受ける。本能寺で織田信長討死。それは明智光秀が毛利家に宛てたものだった。窮地を覚った秀吉は毛利と巧みに和睦。中国大返しと呼ばれる急行軍を成し遂げ、仇敵・光秀との決戦に臨む……。野望と独善に満ちた天下人の生涯を、凛乎たる筆致で描く歴史巨編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
姉勤
26
「本能寺の変」からはじまる、羽柴秀吉の天下への物語。本巻(一)は、中国大返しから山崎の合戦、清洲会議を経ての賤ヶ岳の合戦まで。天下人三人でつづる”夢三部作”の第二篇に当たるため、トータルで楽しみたいなら、少し長いが「下天は夢か」から読むことを勧める。気の使い方、カネの使い方、人の使い方、そして時の使い方。亡主信長の夢を継ぐため、時に魔術のようにイメージを現実化していく秀吉。その業は他人の欲と憎悪さえも利用して。明智光秀、柴田勝家、織田信孝...戦国の終わり、修羅の最たる時代は、怨霊さえ斬り捨てられる。2014/09/22
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