幻冬舎時代小説文庫<br> 夢のまた夢(五)

個数:1
紙書籍版価格
¥880
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

幻冬舎時代小説文庫
夢のまた夢(五)

  • 著者名:津本陽【著】
  • 価格 ¥836(本体¥760)
  • 幻冬舎(2016/09発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784344419896

ファイル: /

内容説明

北京を首都とする大帝国建設の野望。秀吉の目論見をよそに、唐攻めの戦果はなかなか挙がらなかった。折しも、鶴松を失った秀吉に再び嫡子誕生の報が届く。わが子を溺愛する秀吉は、われ亡き後の政権に異常なまでに執着し、一時は後継とした甥・関白秀次に死罪を申しつける……。時代の寵児の果てしなき夢、狂気を孕んだ末期を描く圧巻の大尾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

姉勤

11
夢シリーズ秀吉篇の完結。確固たる後継の不在という、大事業を一代で成しとげたゆえの弊害が秀吉の眼前に立ち塞がる。天下を統一した迄働いた時とは逆しまに運という力が動く。衰えていく肉体と精神、自身の死後の豊臣家の衰亡への不安が、秀頼への溺愛と再度の朝鮮侵攻を判断させる。誰一人得をしない、先のみえない異国、異国人同士の戦場が、人を荒ませ羅刹に変える。無辜の民の虐殺と復讐、血みどろの海外の大名達と真逆の、花見、茶会、能の稽古に明け暮れる秀吉と家康らの諸大名。それは新たな確執と火種へ。肉体と共に秀吉の夢も奪われる。2014/10/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/6341884
  • ご注意事項