内容説明
北京を首都とする大帝国建設の野望。秀吉の目論見をよそに、唐攻めの戦果はなかなか挙がらなかった。折しも、鶴松を失った秀吉に再び嫡子誕生の報が届く。わが子を溺愛する秀吉は、われ亡き後の政権に異常なまでに執着し、一時は後継とした甥・関白秀次に死罪を申しつける……。時代の寵児の果てしなき夢、狂気を孕んだ末期を描く圧巻の大尾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
姉勤
21
夢シリーズ秀吉篇の完結。確固たる後継の不在という、大事業を一代で成しとげたゆえの弊害が秀吉の眼前に立ち塞がる。天下を統一した迄働いた時とは、逆しまに運という力が動く。衰えていく肉体と精神、自身の死後の豊臣家の衰亡への不安が、秀頼への溺愛と再度の朝鮮侵攻を判断させる。誰一人得をしない、先のみえない異国、異国人同士の戦場が、人を荒ませ羅刹に変える。無辜の民の虐殺と復讐、血みどろの海外の大名達と真逆の、花見、茶会、能の稽古に明け暮れる秀吉と家康らの諸大名。それは新たな確執と火種へ。肉体と共に秀吉の夢も奪われる。2014/10/18
NOB
0
全巻読破。読み進めていくにつれ、とにかく過去の文献とそれの説明の繰り返しばかりになり、読みづらさが増す。 文禄・慶長あたりの朝鮮・明の人名、地名も役職名なども含めて羅列していることが多い。 下天は夢かの時は、そこまで読みづらさを感じなかったのに。2020/09/29
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