内容説明
コンカーをトチの木の下に埋めてから数週間――。 小さな龍たちが暮らすペニーケトル家には平穏が戻ったかに思えた。ところが、ルーシーが願いの龍「ガレス」を作ったことからとんでもないことが起こり始める。願いの龍は、作り手と名付け親がひとつずつ願いを叶えてもらえる特別な龍だ。名付け親となったデービットは、半信半疑で大学に向かうが、最近やってきた極地研究の専門家・バーグストローム教授はなぜかガズークスのことを知っていて、「龍は存在するか、否か」について、論文を書けと言ってきた! 平和な日常の中、陶器の龍たちが生きていたのか、またもや信じがたい気分になっていたデービットは、ついにガレスにこう願う――龍伝説の真実を知りたい、と。 新たな登場人物に4匹の龍が加わり、ついに物語が動き出す!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
katsubek
22
突然、物語が動き始めた。いつの間にか、龍達が命の息吹を持ち始める。が、それが不自然でなく、とてもよい。龍達の、時に真剣な、そして時にユーモラスなしぐさが目に浮かぶようだ。2015/09/13
tario
21
第二章から面白いと思ったタイプ。第一章はリスの話で若干辟易して求めていたファンタジー感が足りなかったけど、主人公デービットに起きた変化によって加速度をつけて世界が一気に龍の色になった。龍視点があったり、その肝心要の龍の秘密や新登場人物のシロクマも絡んできて、第一章より読後感が清々しい。2014/05/05
湖都
13
シリーズ2作目はリスは登場せず、小さな龍たちとハリネズミと猫のボニントンが大活躍。特に、龍たちはだんだん生き生きとし、個性が溢れてくる。龍とボニントンがジェスチャーで意思疎通を図るところや、2巻最後のデービットの旅立ちの時に小さな手を振って見送るところは、可愛くて思わずにやけてしまった。隣人のベーコンさんもだんだん良い人になっていくようである。全体的に映画向きだなぁと感じる場面が多い。2018/07/23
Mai Ishibashi
12
シリーズ2作目。こっちの方が話としては面白いしスリル感を味わえた。あまり深く考えずにサクッと読了。2014/01/23
うちのたま知りませんか
10
読了。 ストーリーはとても面白いんだと思う。でも、どうしても訳文が鼻につく。それでも続きの物語を読みたいと思うから厄介。 原著で読んでみようかな…無理だけど。2013/09/26
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