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内容説明
私の存在は悪ですか?――ヒトという名のアンドロイド、人形という名の人間…、人形と人間が織りなす大好評の近未来エレクトロニクス寓話、第2巻!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カナン
27
一度読んだことがあるはずと思っていたのは、二巻で登場する、女性体でありながら男性器を持つヴェロニカと、男性体でありながら女性器を持つ二体のセクサロイドの物語が記憶の片隅に残っていたからでした。そのためだけに作られたのに、汚らわしいと疎まれるドール達。感情が無い彼らは歯車とオイルで満ちた頭で静かに思考する。何故汚らわしいと解っているのに、人間達はわざわざ持てる知識や技術の全てを以て僕らを作り出そうとするのだろう。穢されて、貶められて、ガラクタになって。心があれば解るのだろうか。誰か、僕に「こころ」を下さい。2016/04/20
ちぇしゃ
8
再読。愛読書。最初の出会いは、たぶんわたくしのMarilyn Manson好き仲間から、この作品はわたくしが絶対はまるといわれて薦められて読んだ。ビンゴなんてもものではなく、大人になってから漫画でこれほど何度も読み返し、読むたびに考えてしまう作品との出会いは他にないかも。短編の妙、この人の作品は心の中で隠している傷と向き合わせる。エロティックなロマンス好きには絶対オススメ。胸の中の痛みを思い起こして気持ちをざわつかせるはず。2015/04/19
りりす
7
一巻より救いがない、陰惨な話が多い気がする。童話の世界の悲劇に近い。2016/03/22
かなっち
4
救われない話ばかりで、読後のやるせない感じは1巻以上でした。それでも夢中で読んでしまう魅力があって、ページをめくる手が止まりません。残酷な美しさに目を奪われ、どの話も心に残りますね。2022/02/15
のなめ★
2
全体がゴシック感を感じられるファッションで仕上りで、胡散臭くない説得力のあるファッションデザインでセンスが良く、まさにゴシックとフェティッシュの耽美主義に基づいた漫画だと想います。 なんといっても短編作なので、どこからでも読みやすいのも魅力。 ストーリー的には、どこか胸が切なくなるような後味の残る仕上がり。人間の醜い部分がしっかり根付いていてそれと対照的になるDOLLの純粋さや差別を受ける環境に私はグッとくるものを感じました。 ロリータやフェティッシュファッションが好きな人に特に読んでもらいたい作品です。2014/06/30