GA文庫<br> そのオーク、前世(もと)ヤクザにて

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GA文庫
そのオーク、前世(もと)ヤクザにて

  • ISBN:9784797387490

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内容説明

「私はお前達オークを嫌悪している。特にお前のようなロクデナシをな」

ここは大都アルバストラ。ヤクザである鬼瀬龍平(きせりゅうへい)の意識が覚醒した時、彼は自身が『豚(オーク)』=レイガスという囚人になっている事に気付く。
そんな彼を憎み、だが自ら率いる≪天翼の騎士団≫に迎え入れたのは、ヴィオラというスカイ・エルフの女。
二人は反発しあいながらも惹かれあうように……。

一方でレイガスの自我はあの日から止まったままだ。
――俺はどこにいた、俺は何だ?――

葛藤の中、ヴィオラの身に大都の闇が迫る!
それは前世と現世の因果なのか、答えを求め男は立ち上がる。

戦え、オーク。運命をぶっ壊せ!
第8回GA文庫大賞≪優秀賞≫受賞作。

※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

わたー

16
★★★★☆面白かった。前世は三条の鬼と呼ばれた任侠者が気がついた時には、忌み嫌われるオークの囚人に。そこから、女性だらけの騎士団に転がり込み、そのあふれでる漢気で次々に籠絡しながら、前世から続く因縁にカチコミをする話。前世の最期の記憶をなぞりながら展開する物語。その構成の妙がとても新人とは思えなかった。かつて大切なもの全てをその手から落とした男が、例え、その命をもう一度失おうとも、キッチリ筋を通した男の生き様も天晴れ。途中で黒幕が読めてしまったのだけは残念だった。あと、ヴィオラさんがチョロすぎるよ。2016/07/15

nawade

15
★★★☆☆ 第8回GA文庫大賞優秀賞受賞作。オークの囚人に転生したヤクザである鬼瀬龍平が天翼の騎士団に入り前世から現世に続く因果にステゴロで立ち向かう話。主人公は古いタイプのヤクザで筋を通すことを重視した人間であるが、この時代だからこそ新しく感じるのかもしれない。現世のイベントが進むと共に失われた前世の過去がオーバーラップし、己が何者で、転生の直前に何があったのか明かされていくのが面白い。「喜べ。殺処分だ、この豚が」とか言ってたのに裸で抱き合っちゃうスカイエルフのヴィオラがチョロすぎる。2016/07/14

ツバサ

14
主人公がヤクザで有名人だったけどオークに転生。前世の話とキャラが上手く関わってきて、隅から隅まで読み残しがないように読まされた。巧妙な話の作り方で、あっと言う間に読み終わった。主人公が義を通すキャラで読んでて応援したくなるキャラだった。是非とも続きが読みたい。2016/08/04

かんけー

12
面白いです♪異世界転生にヤクザを絡ませ?前世と今世の運命と逃れられぬ宿命的出会いをプロローグで伏線として描き、エピローグで回収点に着地させる手法に思わずニンマリ♪と。ストーリーテリングも見事でキャラの厚みにも一役買って?呟きでも書いたがレイガスの人物像が魅力でスカイ.エルフのヴィオラとの対立的表現が読む者を虜に?まぁ、オークを憎悪するその心情は後にタウを通してレイガスは知るのだが。前世と今世を交互に描く事で、レイガスと鬼瀬龍平のキャラ立ちを強く印象付ける。後半の展開に多少のテンプレ感は有るが其れを→2016/11/20

サキイカスルメ

11
レイガスの漢っぷりがカッコいい。気付いたらオークになって刑務所にいた鬼瀬龍平ことレイガスが、女騎士団で雑用することになるお話。死ぬ直前に前世で起きた出来事を断片的に思い出しながらなので、最後まで全容がわからず先が気になる展開で面白かったです。前世は何一つ守れなかったバッドエンドなので、思い出す度に痛みもありましたが。主人公のレイガスがカッコよかったです。強いし優しいし家事全般もこなせるとか、そりゃ女騎士も堕ちるよね。チビッ子たち可愛かったですね。前半はほのぼのもありつつ、後半は怒涛の展開でした。2016/07/29

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