内容説明
「レイガス。寝てる間、ずっと手を握ってて……」
「……わかった」
大嵐に襲われた大都アルバストラ。
その被災現場でレイガスに救助されたのは、赤い鱗と角を持つ亜人の少女・マフだった。
≪天翼の騎士団≫の団員達に敵意を向け、レイガスにのみ心を許すマフ。
レイガスもまた、そんな少女にどこか懐かしい感覚を覚える。
しかし、それもまた前世の悲劇から受け継がれた、一つの因縁の始まりだった。
『神話』より現れし謎の怪物、暗躍する黒い影、そして時空を超えた魔の手の矛先にはイーヴィの姿が――!?
第8回GA文庫大賞≪優秀賞≫、男の宿命が織り成す第二巻。
戦え、オーク。絶望を打ち砕け!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かんけー
13
充分面白いのだが、1巻のキャラクターとしての爆発的な魅力は半減したように感じる。レイガスだけでなく?複数の人物が過去世から今世(アルバストラ)に転生していた?前世の対立抗争のエピを幕間に描き、今世のストーリーに影響する関連性の持たせ方はいいと思うが、マフの視点が読む側に響いて来なかったのが..ね?「殺して」の多さにチョッと引いた(^_^;)三人の少女達とマフのふれ合いのエピは物語の構成上必要だが、多少テンプレ展開に成った感はある。ベロニカのキャラは面白いが、ラストのネタバレで?何処へ向かうの?と→2016/11/28
ツバサ
9
とりあえず続いてくれて嬉しいです。内容的に3巻までは出すみたいで更に嬉しいです。内容としては1巻同様手堅くまとまってて面白いです。読みやすいし。転生の謎だったり、前世での事件の裏も出てきて話に惹かれます。早く3巻が読みたいです。2016/11/17
さい
8
前巻の黒幕の行動に違和感を感じていたのですがそこが回収されていたのは良かったです。元の方の世界は昔のヤクザ映画ばりにヤクザが好き勝手にしすぎでこの世界は大丈夫か?と思っていたら滅んでいたのには驚いた。もう少しヒロインや他の登場人物にも活躍の場があるといいかと思います。2017/12/03
しぇん
5
元ヤクザのオークの英雄譚第二幕。一巻同様というか一巻よりも重い過去と宿業が追いかけてきてますね。絶望的な状況でも戦い続ける主人公は本当に漢で良いなと。ただ、壮大な話になってきたせいで大勢の仲間達が置いてけぼりになってしまってますが、しょうがないのかなと。2016/11/19
えるまぁ
4
1巻がノアール系で良かったのに、今巻はうすっぺらい。ただのファンタジーになってしまった。世界広げすぎてグズグズになる典型に足突っ込んでる気がする。作品骨子のボタン掛け違え感が酷く鼻につく(ノアールをスピりチュアルにしてどうする気なんだろ)。3巻でどう任侠設定をサルベージするか、かなぁ。勿体無いなぁ。2016/11/27