内容説明
卯ノ花家に住まわせてもらうことになった若葉を、同じ施設で育った愛実が訪ねてきた。生まれたばかりの赤ちゃんを抱いて「今、すごくしあわせ」という愛実だが、その顔は沈んでいた。そして、彼女は赤ちゃんを置いたままいなくなってしまい…!? 一途な愛、叶わなかった恋、はかない結婚生活――。ちょっと不思議で、せつなくてあったかい。いろんな家族の物語。
目次
一、フレンチトーストの章
二、味噌汁の章
三、マロングラッセの章
四、秋のお花見弁当の章
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hirune
66
絶世の美丈夫で 優しくて どこか陰のある若い男、そりゃ〜若いお嬢さんは惚れちゃうよね！罪な一族だなぁ 月一族って😅ずーっと時に取り残されたような彼らも辛いだろうけどねぇ。。最後 若葉は昔自分を捨てた母が、それを後悔して 苦しんでいることを知って、やっと母の呪縛から解放されて 前を向けましたね、良かったこと☆2019/10/20
野のこ
63
卯ノ花家の住人たちは血は繋がってないし年齢も（しかも大幅に‼︎）性格も違うのに、なんだかんだで上手くまとまってて4人の雰囲気がとても好き。それにみんな優しい！！朱璃くんは無愛想ながらも「俺の、今の家族はおまえらだろう」ってぼそっと言ったり、作ったごはんをちゃんと美味しいって言ってくれるのは嬉しい。ただ彼の過去も切なかった。フレンチトーストの時短もスペシャルもやってみたいです。バターの香り♡あれ？若葉ちゃん、チョコレートコスモスってちゃんとチョコレート匂いするよー。2019/07/21
はつばあば
52
あぁ見た目って結構問題ありますよね。病院に爺様の付き添いで行くと必ず娘と間違えられる、それが爺様には腹立たしいのか歳相応な服を着るよう言われる。それにしてもこの本はしっとりと泣かせてくれますね。別れにも色々あるんですねぇ。愛する故の別れ・・それが一番堪えますわ。一途な愛、叶わぬ恋、はかない結婚生活と内容は豊富です。暖かい気持ちで本の中に入り込めばウルっときます(#^^#)2020/07/29
もも
48
息抜きに。シリーズ２巻目。相変わらず優しく、どこかほろ苦い物語。彼らの食卓に並ぶのは素朴で、でもあたたかいものばかり。どれも美味しそうに食べれるのは『家族』と呼べる人々と一緒だから。今回は月一族・朱璃の過去も明らかに。そして月一族の恋はどれも切ないなあ。頼子さんの話は特に。そこには後悔だけではなく、確かに愛情があったのだと信じたい。本当に若葉も含めて幸せになってほしいよ。この４人はずっとこのままでいてほしいけど、どうなるんだろう…。2016/10/08
はな
46
１巻目読んでいないのに２巻を先に読了。ほのぼの系かなと思ったら結構設定はファンタジー。年を取らない一族の過去にまつわる話が中心だったかなと思います。丁寧な話と料理が心にほっとさせてくれました。細かい設定なども気になるので１巻も読みます。2016/04/26
