三浦綾子 電子全集<br> 三浦綾子 電子全集 草のうた

個数:1
紙書籍版価格
¥607
  • 電子書籍
  • Reader
  • 特価

三浦綾子 電子全集
三浦綾子 電子全集 草のうた

  • 著者名:三浦綾子【著】
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 特価 ¥385(本体¥350)
  • 小学館(2013/04発売)
  • ポイント 3pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041002438

ファイル: /

"Reader"および"Reader"ロゴは、ソニー株式会社の商標です。

内容説明

生きること、死ぬこととは何か、三浦綾子の原点を描く幼少期の自伝的小説。

1922(大正11)年、7人きょうだいの次女として旭川で生まれた綾子は、生来体が弱く臆病な子供だった。のちに綾子を献身的に支える前川正の妹・美喜子に誘われ、教会のクリスマスに参加したが、教会よりも寺に興味を持ち、禅寺の日曜学校に通うようになる。5年生になり、異性への憧れにも目覚めた綾子は、ふたつの人の死に遭遇するが、悲しいという感情の不確かさを思い、死や大人になることについて考えるようになる。三浦綾子の原点である幼少期(小学校6年生まで)を綴った自伝的小説。

「三浦綾子電子全集」付録として、夫・三浦光世氏による「創作秘話」と、3歳ころの写真を収録!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

101
三浦綾子さんの原点といえると思います。影響を受けたこと、感動したこと、思ったことなどが丁寧に紡がれていて子供時代の三浦綾子さんを知ることができました。『道ありき』3部作を読み、信仰に生きるようになったあり方を見て、子供時代はどのような少女だったのか興味を持っていたので、この本に触れられて良かったです。子供の頃から「生きる」ことをぼんやりと意識し始めたことが後の愛と信仰と文学に生きる姿につながったのだと思いました。2016/09/13

優希

55
三浦綾子さんの原点を見たようでした。人一倍臆病な子が旧友との触れ合い、人の死を通じて「生きる」ことを考え始めたのですね。綾子さんの信仰は、ここから始まったように感じます。幼少期から綾子さんが愛と信仰に導かれることは、暗示されていたのだと思います。2021/07/01

ソーダポップ

42
1922年、北海道の旭川に生まれた、作家三浦綾子さんの自伝小説。冒頭に三、四歳で祖母と据え風呂に入っていたところから、日本が次第に軍国主義に傾ていく時代を背景に小学生六年生までを描いており、父、母、叔母、兄が三人姉と妹、弟三人の都合十二人家族の中で育ち、学校など友人達との体験が細かく描かれています。題名どうり、道端に生える草のようにどこにでもいる平凡な少女時代であった作家三浦綾子さんの原点が語られています。2021/08/09

kawa

36
三浦さんの生まれてから小学校卒業までの出来事、約40年後に振り返る自伝的読み物。まあァ、こんなによくも詳細に覚えているものだと感心なのだが、多分、プロが物を書くということは、こう言う営みの連続なのだろうなとも思う。本作の結びに「人格の形成には、よい環境が必要」と言う三浦さん。わが郷土の先達からは「人は環境の子」と教えられた。三浦さんはさらに「よい環境とは、響き合う魂が周囲にあること」と解題する。家族、師、友人そして私的に付け加えるなら良き書。それらに囲まれ成長していくことが何よりの幸せなのかも知れない。2021/06/15

Midori Nozawa

15
1986年初版発行で読みました。三浦綾子さんの幼児期から女学校に入学するまでこと。旭川を舞台に両親、兄3人姉2人(実は1人は叔母)弟3人妹1人、級友など、小学校1年から6年前の担任の渡辺先生のことなど。母方の祖母はひんぱんに来訪して出産の世話、子育てを手伝ってくれた。祖母は貧しかった。1922年生まれの綾子さんから見た、当時の学校の様子や昭和8年頃からの軍事色などが伝わる。当時の庶民がどうだったのか興味深い。綾子さんにキリスト教を伝えた前川正氏とは近隣だったこと。「デブシャン」と先生は綾子を呼んだ。2022/02/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4725142
  • ご注意事項