内容説明
枢軸国側と連合国側の間を揺れ動くフランコ政権下のスペインで繰り広げられる激しい情報戦の焦点は、連合国による北アフリカ上陸作戦。英、米、独、スペインの緊迫は高まる。北都昭平は日系人女性杉原ナオミに幻惑され、敵同士となったヴァジニアとの愛のゆくえは絶望的に!? 渾身のライフワーク巨編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
まつうら
51
上下巻を通じたこの作品のテーマは、連合国側の北アフリカ上陸作戦によって、非参戦だったスペインの態度が変わってくることだろう。当時のヨーロッパでは、参戦していないがゆえに地味な存在だったスペインの内情が、スニェル外相の更迭と相まって連合国寄りに傾いていくくだりは、説得力があっておもしろい。さらには、シリーズ初作「イベリアの雷鳴」で亡くなったと思われたペネロペが生きていたと思しきシーンがあり、続編ではさらにストーリーが展開していくことに期待を持たせる。これはもう、「暗い国境線」を読むしかない!2023/10/06
紫陽花
36
面白かった。下巻だけで400ページを超えますが、すぐに読み切ることができました。これまで、第二次世界大戦について、ほとんど兵器や物量面でしか見てきませんでしたが、情報戦も凄かったんですね。同じ国の人の間でも色んな利害が絡み合う。誰を信じれば良いのかもわからなくなる中での情報活動。大変ですね。なお、この作品は「イベリアの雷鳴」、「遠ざかる祖国」というイベリアシリーズの三作目でした。機会があれば、前の二作も読もうと思います。2023/01/10
HoneyBear
5
連合軍北アフリカ上陸までの、スペインでの情報戦の様子。非常に面白い。
ひで
4
復活しましたね。2017/01/24
nom
4
この続きがどうなっていくのかすごい気になる。色々とね。2013/03/20
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