内容説明
浅草に夏がやってきた。和菓子は涼を求められる季節である。水無月、氷室、若鮎。そのうちのひとつ、清流の美を表現する若鮎を作ることになった栗田。これが富樫との思いもよらぬ邂逅をもたらす。はたして、彼の真意とは? いっぽう、若者の季節の到来に、それぞれの想いが交錯する。栗田は彼女らの想いを受けとめ、応えていくために奮闘するのだった。葵に影のようにまとわりつく過去の亡霊、富樫と決着をつけるべく。かけがえのない時をともに歩んできた由加が、新たな一歩を笑顔で踏み出せるように。物語はいよいよ佳境へ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
138
待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂 5巻。矢神由加さんちょっと可愛そうでしたが、全てが上手く収まり円満解決良かったですね、和菓子を通して甘い完結よかったです。2016/10/18
ひさか
110
20163メディアワークス文庫刊。書下ろし。シリーズ5作目。最終巻。富樫さんの病気の顛末は、ちとオソマツ。大団円で良かったです。2017/05/31
ゴンゾウ@新潮部
107
シリーズ完結。鳳凰堂に起きた忌まわしい事件、その真相が少しづつ明かされていく。和菓子に対する職人達の真摯な姿勢のぶつかり合いが不幸を呼んでしまった。誤解が解け前に進むことができて良かった。2017/08/30
ううち
98
第5弾。色々と決着がつき、ひとまず完結のようです。若旦那の再登場が嬉しい。調布をはじめ、和菓子のウンチクが相変わらず楽しい。才能は時間というのはわかる気がする。2017/02/24
ぶんこ
84
冨樫の、罪の意識の呪縛から解放されたのが本当に良かった。確かに不可抗力ですし、真澄の事故が自殺と誤解されていたのも事故とわかって葵の呪縛もほぐされました。身近な人の自殺は残された人にはぬぐえない苦しみでしょうから、本当に良かった。読んでいてホゥ〜と思ったのが(求肥)の作り方。白玉粉から作られるのだとは知りませんでした。また、「天才を作るの は時間だ」と言う牧瀬さんの話にも目から鱗でした。小さい頃から親からみっちり仕込まれた人。スポーツ選手などという話。歌舞伎の御曹司が目に浮かび、成る程、言えてる!2016/08/23
-
- 電子書籍
- 菅と安倍 官邸一強支配はなぜ崩壊したの…
-
- 電子書籍
- くちべた食堂 3 ビームコミックス
-
- 電子書籍
- 江戸美人捕物帳 入舟長屋のおみわ 夢の…
-
- 電子書籍
- かご女(め)の唄~祝福されない妊婦の哀…
-
- 電子書籍
- われ様のどんぐり