集英社文庫<br> 救命センター部長ファイル

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集英社文庫
救命センター部長ファイル

  • 著者名:浜辺祐一【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 集英社(2016/03発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087463071

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内容説明

下町の救命センター。不測の事故や予期せぬ発作で、瀕死の状態に陥った人間の、救命と社会復帰のため、24時間態勢で最善を尽くす医療現場である。生死の境目にある患者と、突然のことに戸惑う家族。まざまざと見せつけられる生身の人間の強さと弱さ、怒りと諦め、悲しさ…。患者の高齢化、人材の不足など様々な問題を抱える現場を知り尽くした医師が、死生観を問う。ヒューマン・ドキュメント。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

zero1

53
医療は人をどれだけ幸福にするか?東京の下町にある救命センターにはいろんな患者が来る。自殺に虐待が疑われる子ども。名前も分からないホームレスに特養ホームの高齢者。手術の同意については著者だからこその説得力がある。結果は同じでもプロセスが大切。600万円の医療費をホームレスに使うのは無駄?シリーズになっているが、どこから読んでも大丈夫。解説は養老孟司。なぜ本書に感動するか述べている。薄いが多くのことを考えさせられる内容。レビュー20件は実にもったいない!2019/08/16

冴子

30
浜辺先生先生の救命シリーズ4冊目。久しぶりに読んだ。若かった先生も早部長となり、若い研修医の右往左往を見守る立場になった。ホームレスの糖尿病患者に国の税金から600万もの医療費をつぎ込むことに対する研修医の考えは頷ける気もした。息子が医者になり、夫を救命で救ってもらった経験もあり、つい最近階段から落ちて、外傷性ショックで意識不明になった人の話を身近で聞いてばかり。他人事ではない、救命の仕事に対して、浜辺先生の話は蘊蓄が深い。2018/11/08

るっぴ

28
下町の救命センターで救急医療の最前線に立つ医師と看護師の話。救命医療で、手術しても植物状態になってしまうだろうという患者を手術するのか、しないのか? 考えさせられる。2016/05/10

さきん

23
多忙な救命センターに携わる医者の手記。手術しても植物人間が確実なケース、せっかく凄い手術をしたのに、自殺されてしまう事例、虐待疑惑が濃厚なのに中々踏み込めない現状。植物人間状態によって発生する莫大な医療費など。2017/03/16

タルシル📖ヨムノスキー

20
例えば何らかの事故で負傷した患者が救急車で救命センターに運び込まれる。医師・看護師は最善を尽くしその命を救う。そして助かった患者とその家族は笑顔で病院を後にする。なんてドラマのような場面はあることにはある。でも多分一握り。現実はなかなか世知辛く、助からない命がほとんどで、命を取り留めたとしてもいわゆる植物状態ということも往々にして起こる。これが医療の現実。もし自分の家族が事故に遭い、「手術することで命は取り留めるかもしれないが、植物状態になるかもしれない」と言われた時、自分はどういう判断をするだろうか。2024/10/31

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