内容説明
名門城翠大学を舞台に繰り広げられる殺人予告ゲーム。時代がかった陰惨な宣告ははたして現実となってしまう。 新入生のぼくは客員教授の青年、佐杏冴奈と出会う。彼は有名人だ。その理由は本物の「魔術師」だから。なぜか気に入られたぼくは、先生の酔狂に巻き込まれてしまう。 こうしてにわか探偵と助手は殺人予告ゲームに参加することに。事件すらも楽しむ先生の享楽的頭脳は冴え渡り、ぼくは振り回され、事件は二転三転、疾風怒濤の展開へとなだれ込む。 あっと驚く結末は、もう一度読み直したくなること必至。極上エンターテインメント!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
❁かな❁
182
うわー(≧∇≦)めっちゃ騙されました〜★お気に入りさんの面白い気になる感想から読ませてもらいましたが、事件が起こってからの怒涛の展開に読む手が止まらなくなりました!見事にいっぱい騙されてしまい面白かったです(´艸`*)久住さんの思うツボですね(笑)世界に6人しか残っていない魔術師のうちの1人の佐杏先生、魔術を学ぶ魔学部がある名門大学などファンタジーかと思いきや意外にリアル!魔術と謎解きを楽しめるミステリー♬表紙の絵がキャラにピッタリ(´▽`*)久住さんのデビュー作を改稿されたものとのこと。楽しかったです♡2016/06/17
🐾Yoko Omoto🐾
153
「かーーっ!!もうホント毎度毎度やられるよなあ、私(笑)」と、とてもいい読者(間抜けな読者ともいう)ぶりを露呈しながら、大道芸やマジックショーを楽しむかのごとく“トリックスター(詐欺師)”たちの技を堪能した。ひとつひとつのトリックは取り立てて珍しいものでもないのだが、流石にここまで畳み掛けられるとまさに圧巻である。魔学や魔術師という特殊な設定は「魔法なら何でもありでは?」と考えそうなものだが、収束する先は非現実ではなくあくまでロジカルに成立させているところが面白い。こういうコテコテな設定、好きだなあ(笑)2016/03/24
みっちゃん
94
ああ、騙された!帯の文言そのままに、結末あっと驚いて、また冒頭の「予習講義」に戻ったわ。表紙のあまりの麗しさに心奪われてしまい、題名すらよく確かめずに、書店のレジに小走りで持っていった。左杏冴奈、世界に6人しかいない魔術師の1人。所々「あれ?」と違和感を感じるところはあったのだが、ああ、そうなのか!これはなかなか面白かった。2016/02/27
nobby
88
正真正銘の魔術師による真相解明はファンタジーならぬロジカルなミステリーで面白い。続けて起こる事件のトリックに魔術を匂わせながら、“不可能命題”なんて言葉を出してその可能性を否定するズルさ。序盤からワザとらしく気付きやすく散りばめられた伏線はいっぱい。終盤に向けて想像通りも多々あって心地よいが、ラストにはこれでもかの衝撃を楽しめる。特に珍しくない趣向だけど気付けない残念な自分に感謝、感謝(笑)2016/04/26
hnzwd
66
魔術が、魔学という形で体系だてられた事が当たり前と、なっている世界でのミステリ。魔学ありきの世界観ながら、なんでもありに走らない姿には好感を覚えます。ラストのひっくり返し方も満足。シリーズ物で続編以降どこまで引っ張れるのか。期待大です。2016/03/05
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