内容説明
魔術師の青年教授と助手のぼくによる推理小説を象った魔術師の物語、待望の復刊第6弾。『魔術師からの挑戦状』が投じた一石は、次々に複雑怪奇な謎へと波及していく。いよいよ物語は佳境へ! 魔術師が“名探偵”でないのが、魔術師たるゆえん。事件すらも解体・構築してしまう手腕に酔い、鮮やかに騙されることに喝采間違いなし。あっと驚く結末は、もう一度読み直したくなること必至! 真相に到達したとき、魔術師の“最後”の物語が始まる。トリックスターズシリーズ、堂々の完結。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hnzwd
49
いったんシリーズ完結の第六段。大学祭最終日の事件は、、密室、見立て、意外な犯人と、まぁ、王道過ぎる程の王道でした。続きが書ける終わり方なので、期待してしまいます。。ラストに古典の名作を意識してる作品を持ってくる辺りに、作者がミステリ寄りなのを感じてニヤニヤ。2016/04/15
まりも
38
西洋文化史の異端の系譜「魔学」を使う魔術師たちによる物語の7冊目。学園祭に届いたアレイスタークロウリーのからの挑戦状完結編となる話。二転三転する状況、周の名推理が光る種明かし編、そしてその後に待っている衝撃の結末と予測不可能な展開の連続にハラハラしながら読み進めました。佐杏冴奈篇の集大成となる話なだけあって、タダじゃ終わらせない辺りは流石です。青春時代のほろ苦さも感じたりと、全体を通して満足できる1冊でした。続きとなるA・クロウリー編はちゃんと出るんですかね?2016/03/30
佐島楓
35
終わってみれば周くんの成長の物語だった。続けて読んできたものなりの感慨がある。本来青春とはこのようなものなのかな・・・。2016/06/27
ダージリン
24
途中で最終巻なのに、こんな平和な事件でいいの?とか思ったりもしましたが、ちゃんと最後まで楽しませてもらう仕掛けがありました(笑)。そして次の展開があるようなので期待して待ちます!2016/04/19
マッちゃま
21
そんな終わりでしたか…なラストでした。まだまだ物語、いや密室は続くようだけど今シリーズは終了し、新しいシリーズへ展開するらしいとは知ってましたが、今シリーズがそんな終わりとはでした。もちろん悪い意味では無くて僕の想像外やったという意味です。PART1で気付いた謎も明かされぬままだったので、まあ〜次作以降に期待でしょうかね。本作も否定に肯定、反転に逆転する展開が楽しめました。「星読島…」が好きやったので、久住氏の新作を早く読みたいと切に思います。2018/02/08
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