角川文庫<br> 嘘は罪(下)

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角川文庫
嘘は罪(下)

  • 著者名:栗本薫【著者】
  • 価格 ¥682(本体¥620)
  • KADOKAWA(2016/02発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784044124236

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内容説明

突如、忍が姿を消した。風間は忍を追い、彼の母親が経営するスナックを訪れる。忍は実の母親に監禁され、その命を金に代えられようとしていた。そんな悲惨な状況でも、ひたすらに無垢で、その天才をただ歌うことだけに費やす忍を、風間は日のあたる場所に上らせてやりたいと願う。一方、妖艶な魅力を持つ黒須との、禁断の関係も続き……。魔都東京で生きる、不器用な男たちの絆の物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

くたくた

46
下巻に入り、一瞬ハードボイルド路線か?風間センセかっこいー!となったがそれほどでもなかった。結局の主題は「嘘の歌」は歌えないということ。薫サンが自分が書きたいもの(だけ)を書きたいのだ、という思いを託したものか。しかしボイストレーニングは必要だし、歌いたくとも音痴では駄目なように、文章を世に出すのだって、世が認める水準で出す必要はあるわけで。良いところもある作品だと思う反面、薫サンの作家としてのあり方が作品を裏切っているような気がする。それが一番厳しい道なんだという風間のセリフを薫サンに捧げたい。2022/07/02

RIN

3
風間先生の再生の物語風に始まった上巻は興味深かったけれど、下巻はいきなり失速しちゃった感じ。もとより、「東京サーガ」という長い長い物語のスピンオフとしての位置づけのようだから、シリーズ通しての読者には興味深いかも。ただ、一見さんには、諸々の懊悩がかなり鬱陶しいかと。2011/11/13

ルカ

2
シリ-ズものだったようですが、他作品は未読。 同じような説明が何度もありくどく感じてしまうところが有りました。主人公の風間はあまり好きになれなかった。忍や黒須は好きです。2014/06/01

kaizen@名古屋de朝活読書会

2
東京サーガという音楽関係者の物語。 栗本薫も音楽活動をしているせいか, 妙にバンドの裏側に詳しい。 新宿界隈の裏社会の話も現実味が半端無い。 それ以外の話題には触れたくないが, 栗本薫の本領発揮なのだろう。 裏があるから表があるのだということが分かる。2011/11/13

tegege

2
最後のやくざとのエピソードが物足りない終わり方。奔放にストーリーの赴くまま書いた感じ。2011/08/29

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