内容説明
ガスパールの罠に陥り、良晴に対して挙兵した黒田官兵衛。その傍らには、合戦で家族を失い続け、心を壊した美少女領主・大友宗麟の姿があった。良晴の説得むなしく、島津家・大友家の戦いの火蓋が切って落とされる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yobata
30
島津四姉妹の確執を解き,義陽との一件も無事に終わるも、大友の元に先に着いていた官兵衛がガスパールの策略により大友家の軍師となり、大友・島津の九州最大の激戦,高城の合戦が目前に迫る。それを止めるためには宗麟の心を溶かすしかないが…。大友宗麟編。「弟殺し」の予言に縛られて心が崩壊寸前の宗麟。縋るは未来人との恋だけど、良晴も昔みたいに目の前の女に飛びつくことなく,その女の子の事を考えてるかなり男前の事を言うようになったねぇ。その思いやりは予言に囚われ,拒み続ける宗麟には届かなかったけど、それを聞いていた→2016/01/20
ソラ
26
今回は事情もかなり入り組んでいるので説明的部分が多くて中盤まではあまり乗ってこなかったけれど、後半からは一気読み。九州編はまだ続くということだけれど、島津四姉妹から大友家も魅力的で個人的には全然OK。というか織田家よりもそれ以外の姫武将の方が魅力的に見える。今回挿絵が少なかったのが残念。2016/02/28
わたー
21
★★★★☆面白かった。大友VS島津の決戦、暗躍する官兵衛、増える現地妻、といったシリーズの良さがつまった作品だったと思う。戦国という世に疲れ、予言に縛られる大友を救おうとする立花一家の姿は熱くてよかった。また、軍師として一皮も二皮も剥けた官兵衛もグッド。しかし、やはり文章が冗長過ぎる。過去編も立花一家の突撃の理由も必要な描写ではあったが、逼迫した状況で長々と説明されても、テンポが悪くなって萎えるだけだと思う。やはり今回も挿絵が少なかったのもマイナスになってる。ただ、先が気になる展開ではあるので次巻に期待。2016/01/26
2匹のニャンコ世話担当
14
預言に縛られて苦しんでいた大友宗麟。ひとりだけではなく周りにいる人々の想いによって、運命の前途も変わって開けていくのを良晴は示した。読んでるうちは重いし、小説ではなく説明文のようでそれはそれでしんどかった。官兵衛は“悪官”を演じて、修羅共に悟られないようにしてた、と分かり安心した。島津家もかなり苦労したが、やはり良晴が関わると何かが変わっちゃうからな。龍造寺家との決戦が迫るが、そこは次巻へ持ち越しって・・・。2016/10/23
AKF-ZERO
14
読み応えはあるんですが、大友宗麟の回想がちょっと長かったですね。けど作者さんがいかにこの部分を書きたかったかという熱意が良く伝わってきました。この時代の「予言」というのは無視出来ないものだったのでしょう。そういったものを恐れなかったのが信長という印象があるのは気のせいでしょうか。そして官兵衛ちゃんはやはり官兵衛ちゃんでした。彼女が裏切ったなんて毛先の程も疑っておりませんでしたとも(棒 次はやっと本州へと話が戻るようですが、今回以上に戦が同時進行する模様。2016/05/27
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