内容説明
丹波で孤立する明智光秀。母を人質に取られた彼女に、突き付けられた条件は信奈への裏切りだった。一方、信奈の元には、元康から同盟破棄の申し出が!? 2人の元へ向かうため、良晴は龍造寺兄妹に立ち向かう!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yobata
27
龍造寺が立ち上がり、弟殺しの呪いがかかった大友宗麟の宿命の戦いが、九州で始まろうとしていた中、関東では徳川と名乗った松平に同盟破棄を迫られた信奈,丹波では母を囚われた十兵衛が選択を迫られていた…。対龍造寺との沖田畷の合戦と信奈,光秀の窮地。九州の覇王を謳う龍造寺隆信も実は妹との愛に囚われていた悲しき男であったけど、やはりその残虐非道な行いに対する報いは義妹の死,そして陣営の心が離れてしまった事による敗戦と、己の身に降りかかってきたね。一度離反したけど宗麟の真実を知って戻った四天王の百武なんかは→2016/05/20
ソラ
26
魅力的な姫武将が多くて読んでて楽しい。特に最近はダイナミックな動きが多くて普通に胸熱になったり。鹿之助とか竜造寺との一戦とか。2016/07/04
サエズリ割津
15
かなり面白かった。九州編完結。良晴が戦国の数奇な運命によって想い人である鍋島直茂が義理の妹となり修羅と化した龍造寺隆信と島原の沖田畷で激突したり、関東では徳川武田が動きだしたり、丹波では十兵衛が窮地に陥るシリーズ第15巻。スケールが全国版になってからどんどん大きくなり戦国のダイナミックな動きが感じられる。信奈との再会シーンでの良晴がカッコよすぎて修羅の国九州で本当に心身共に成長したなと。なんというか現地妻を作りすぎて、天然ジゴロとしても成長してる感もありますが…。続く→2016/05/29
ご主人様見習い
13
信奈と光秀を救えて一安心。家久も九州編から続いて登場。鹿之助も死ななくてよかった。 次は、関が原か。これが最終決戦なのか。大阪の陣まで続くのか。 クライマックスに突入だな。2016/07/05
ダイ
10
今回は九州での龍造寺との決戦と光秀と信奈のそれぞれが大ピンチになり舞台がどんどん変わる密度の濃い巻でした。龍造寺戦は危機はありましたが家久の釣り野伏や官兵衛の残した策などで、火種はまだあるものの何とか勝利しましたね。光秀の方は鹿之助の奮戦や救援に来た五右衛門達のお陰で無事に母親を救えて良かったです。信奈も間一髪の所を良晴に助けられて安心しました。良晴は本当に成長したと感じます。ただガスパールの言葉や信玄の咳など不吉なフラグが建ちまくっていて心配ですね。次巻から最終決戦が始まり今後が不安と同時に楽しみです。2016/05/21