内容説明
アランの父・ディセント伯爵のアルヴァと対面したエデル。だがそれからというもの、彼女を社交界デビューさせようとする(少し不思議なレッスン付)など、アランの焦りを感じるように! きっと結婚が認められなかったのだ……。結婚とは何か悩み始めたエデルは、ひとり故郷に帰ることにするが、そこで母を生き返らせようとするレイに驚きの提案を持ちかけられ――!?
※〈電子DX版〉として、電子限定の書き下ろしショートストーリー付き!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
82
もしガラスの靴を手に入れて王城に上がれなかったとしても。聡明で忍耐強く美しいシンデレラはきっと何某かの幸せに辿りつけたと思うのです。彼女が硝子の靴を長く履いていたとも思えないので。レイの過去には同情の余地もある。ヴァイオレットがどんな気持ちで彼に接していたのだろう。今わの際に何を望んだのかも併せて知りたい。変さの増した主人に職場復帰したセスは不憫。ずっと楽しく読んでいたので、次で最終巻と知って衝撃でした。もう少し長く続いて欲しかったんだけどなあ。でも、最後にエデルがどんな靴を履くのか楽しみに待っています。2016/05/06
ももたろう
49
レイの生い立ちが悲しくて切なかったです。「互いの血は毒のようだな」のセリフが気になりました。アラン父アルヴァが反対している理由はここにあるのかな…?次巻がラストとのことでぜひ二人には「幸せな豚」になってほしい。魔術師のコミュニティとの決着なのか?エデルが自分の力を制御する術(すべ)を身につけられるのか?エデルが子どもの作り方を知らないのは大丈夫なのだろーか?アランはルディアにまたハウツー本をプレゼントしてもらうのかな?アルヴァかっこいいなぁ。エデルの涙をさりげなくぬぐってくれるところドキドキしました。2016/01/18
ななりー
36
シリーズ第6弾。エデルの父、レイの件が決着。しかし悲しいお話だった。ヴァイオレットとレイは幸せになれるはずだったのに、ちょっとしたすれ違いによって後戻りが出来ない状況になってしまいました。魔術師としての孤独を感じていたレイは、ヴァイオレットに理想を追い求めすぎていたのかもしれませんね。結果がちょっともやっとするけどこれでこの件は終わりということで。あとはエデルとアランがどうなるか。アランも今回はエデルを守る為に頑張っていてカッコよかったですね。エデルの両親のぶんも、エデルには幸せになってほしいなあ。2016/05/12
ひめありす@灯れ松明の火
32
続き→エデルの母のヴァイオレットも同様に、子供を置いて舞台へ戻る。しかし、作中においてエデルは結婚後も今の職業にとどまり、出世していくことが示唆される。仕事をクビになるかもしれない、と悩むことがあっても、恋が成就する事がないと憂えても、仕事か恋愛かで悩むことはない。また、恋愛や家の問題などを抱えながらも最後まで「靴を作る」という職業を休まない。この作品は実は『ライトノベル・フロントライン』の中でそれまでなかった「体育会系職場」という新しい風を吹き込んだとして紹介されている。社訓の唱和などがその一例である。2018/04/08
しゅてふぁん
26
アランのダンスレッスンが面白すぎる。エデルにはダンスよりも鳥の方が身近だと思ってしまうなんて、アランの思考回路はどうなってるんだろう…。2016/09/05