内容説明
人を不幸にする≪魔術師の靴≫。その靴を蒐集するシンデレラの末裔・アランの靴店で働き始めたエデルは、厳しくも真摯(でも時々、挙動不審?)な彼の元で、充実した毎日を送っていた。そんなある日、竜巻事故で亡くなった少女の“銀の靴”が消えるという事件が! 魔術師の靴と踏んだアランが事件を追う一方、エデルは靴の行方を知る人物からある賭けを持ちかけられ……!? 靴と恋の物語、第2弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
98
毎月一冊と決めて読んでるので、12月分。エデルとアラン様の恋愛迷走バタバタっぷリは可愛らしく、によによしながら読んでいます。ピンクのドレスを豚肉色って……。いや、ピンク=新鮮なお肉の色なので間違っていないと言えば間違っていないのですが。今回は『オズの魔法使い』がモチーフ。当たりました!素敵なルビーの靴は何処へでも連れて行ってくれるけれど、その間の景色は見せてくれなくて、作家に必要なのは多分途中の景色の方で。だから彼女には何処へでも二本の足で歩いていける冒険と取材の為の頑丈なブーツが相応しいのだと思います。2016/01/24
ぐっち
52
今回のお客様はエデル母のお友達・ジュディ。お母さんの過去もちょいちょい明かされつつ、ジュディの希望に合った靴はできるのか…っていちおうあらすじ的なものも書いてみましたが、もちろん今回も、残念さが可愛すぎるアランにくぎづけです。とくにラストのハプニングは…ハプニング自体はありがちですが、2人の反応が可愛すぎます。続きも楽しみですね!2014/10/19
ダージリン
46
アランが恋に対して、あまりにも素直で正直すぎて~(笑)。それに応えるエデルも可愛い!今回は魔術師についても少しわかってきたのですが、セスについては意外な展開です・・・続きが楽しみ♪ 妹のルディアも、もっとたくさん活躍してほしい。2014/09/16
蝶よ花You
43
「靴は人生と向き合う為の力となる」。そんな事を物語りそうな今巻。確かにそうかもしれない。新しい靴、気に入った靴を履けば、気持ちは晴れやかになる。足にきちんと合った靴で床を踏みしめて歩けば、健康な身体を作る。前に進む。そういった一つ一つが、人生の分岐点や悩みに立ち向かう強い身体と心を作るのかもしれない。私の靴は、私のどれだけの人生を見てきてくれた靴だろう?と、温かみを持って靴を眺めさせてくれる作品。優しい気持ちで溢れた作品だから、穏やかな気持ちで読み終えられる。ほんのりと甘い恋の味も優しい口当たりです。2015/11/01
ひめありす@灯れ松明の火
39
続き→3つに分類できると思うのです。それがいつ頃から、どんな比率で現れるのかな。学生ヒロイン、お姫様ヒロインはその頃どんな風に働いているのかな、など色々考えてみたくなりました。勿論内容を読むのも楽しいです。一巻では令嬢(働かない)二巻では職業婦人と来ているので働くヒロインとゲストキャラの関わり合いなども興味深く読みました。逆にどうして少年向けライトノベルだと、確固たる「職業」って少ないのかな。(軍人や学生?)やっぱり活動範囲が制約されちゃうからかな。と新たな疑問も浮かびつつあります。続けてもう少し読みます2017/12/31