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内容説明
大達、10代のジャズトリオ「JASS」。
その全力の演奏が、客を増やし始める。
初めて受け取ったギャラ、
トリオを羨む中年バンド、
悩み前進しながらライブを行うことで
大達は道を切り拓いてゆく。
そして、ピアニスト雪祈は、
憧れ続ける日本一のジャズクラブに
出演しようと、ある男を招き―――?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あすなろ
84
少し芽が出てきたJAZZトリオ・ジャス。そんな彼等を楽しみに読み進めていく。その後、面罵される。君はソロが出来ないのか?、人を馬鹿にしている…。そして、ソロとは内臓をひっくり返す位自分を曝け出すもの。薄々感じ始めていた読者の気持ちを表に出して社会を教えられる。しかしこれはいわゆる通過儀礼の筈なのでまだまだ楽しんで読んでいけるというのが呑気な読者である僕の愉しみとなる。2025/01/09
コットン
63
「君のピアノはつまらない」「「人をばかにしていないか」とまで言われたユキノリが「普通あそこまで言うか?あそこまでいってくれるか」と、これからの躍進が楽しみ。躍進といえばドラムの玉田が客から初めて褒められる♪初めてのギャラの使い道も面白い。2015/12/09
しいたけ
61
ステップアップのための根回しに奔走する雪祈(ユキノリ)。若い性急さが、おばさんにとっては微笑ましい。ところが、きちんとした大人に厳しくダメ出しされる。人としての在り方をガツンと叩かれたのだ。挨拶の仕方、酒のたのみ方(未成年だけど)、不遜に見える態度、対する演奏の臆病さ。表現するとは、人前に立って自分を晒すとは、こんなにも人間性を問われるものなのか。社会の厳しさに呆然とする雪祈。「普通言うか?あそこまで、言ってくれるか?あの人、いい人だな・・」。この受け止め方ができる人間と見込んでの、愛の鞭だったのだろう。2016/09/03
あん
60
大がテナーサックスを愛おしそうに手入れしているシーンが良かった。クロスで磨くだけじゃなくて、綿棒で汚れを取ったり、タンポンの湿気を取ったり、コルクを調整したり、オイルを挿したり...。手入れすればするほど楽器は音で答えてくれるということを思い出しました。2016/01/25
くりり
57
玉田は成長期、褒められて更に加速しそう♪壁にぶち当たった雪祈、だけど。ズバズバ人間性まで完全否定した平さんを良い人と言えるのは心に余裕がある。大の妹、大きくなったなぁ...2016/01/05