内容説明
少女の瞳に宿るのは“魔”か“守護”か――。王都では、人々は夜毎地中から湧き出す霧魔に悩まされていた。他の人とは違う月色の瞳を持ち、親の分からない少女エゼルは、その霧魔を呼び寄せていると言われ敬遠されていた。まったく覚えがないのに。ある日そのエゼル自身が霧魔に襲われた。だが、霧魔の討伐隊を率いていた王子に助けられ、その縁でエゼルは王子のもとで働くことになり――!?
目次
序章
第一章 月の瞳のエゼル
第二章 欠けゆく王子
第三章 昼と夜を照らす剣
第四章 星降る砂の向こうへ
第五章 その胸を満たすもの
終章
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゃちおおかみ
3
王子様、20代後半に見えてしまった。王太子より弟君の方がよさそう。そして筋と関係ないけど、「昼の凛々しい王子とは違う夜だけの表情を知ってる」とか、身体中の傷についての弟王子とエセルのやりとりに、あらぬ意味を読んでしまい自分の脳のティ○ラ化に愕然。いくら最近のコバルトがその路線を探ってるからって・・・全っ然そんな展開じゃない話なのに!(笑)。2011/03/09
藤波
3
弟…もうちょっと粘って!そんなアッサリあきらめないで!2011/02/01
ばなな豆乳
2
webコバルトの試し読みから続きが気になり購入。夜になると体が浸食されてしまう苦痛を味わう王子と、それをちょっぴり癒せる不遇の少女の話。ああ少女小説だなあ!と思える、最近見かけなくなってしまった雰囲気の物語。エゼル、ホント何もできない子なのには苦笑だったけれど、苦しむ孤高の王子は好き。2018/10/19
透馬なごみ
2
王子の名前が長いので読むとき「長いのきた!フェリィっと」な感じで読んでます。しかも頭の中、フェリィじゃなくて実際はフェリーと船だったりします、ごめんね太陽王子!贅沢な身の上シリーズはコメラブですがこちらは作者の言うとおりラブコメからも程遠い気がします。でもやっぱり我鳥先生。書き方とか、会話のテンポとかが身の上シリーズ同様スッと馴染みました。主人公が「でも」とか多いのでそこに苛立ちが立ちますが、読み進めていけばなくなっていく部分(成長する的意味で)かなと。セルヴァレートはとりあえずノウィルギィに慰めてもらお2014/08/05
TAMA
2
贅沢な身の上にはまりこんで来ました。ちょっと違うヒロインですね。2014/07/12