内容説明
夢を語りあった幼い頃の日々は過ぎ去り、厳しい現実が四人姉妹を待ち受ける。だが、次女ジョーは母に励まされて書いた小説が認められ、エイミーとローリーは婚約。姉妹は再び本来の明るい姿を取り戻し始める。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おか
72
続編で やはり一番印象に残るのは ベスの死です。家族が見守る中 少しずつ衰えていくベス。そして まるで神の手により 天使となって家族の元にとどまっているかの様な描写に心を打たれた。そして 続編では ベスの結婚 そして出産、エイミーの結婚、そして あのジョーも結婚して ご主人と少年達の学校を創立する、、、読んだ筈なのに 余りにも遠い日々で よく覚えていなかった。今回は 四姉妹の母であるマーチ夫人の女として 妻として 母としての賢明さに憧れを抱いた。2018/07/01
崩紫サロメ
27
四姉妹の10代終わりから20代。恋愛や結婚、死、それぞれの道に分かれていく、一番の激動の巻。様々な場面で見える、姉妹の矜恃や意地の描写が上手いなぁと。幼馴染みのジョーとローリーの破局、妹の婿としての再会の場面。二人の幸せを祝っているのも本当だけど、「僕を今もテディと呼ぶのは君だけ」と言われてちょっとくすぐられるところがあるのかなぁ、などなど。こういう心の機微のようなところは、大人になって読み返すといろいろ面白い。2020/05/14
コニコ@共楽
24
マーチ家四姉妹のその後、3年後からお話は始まります。ジューンブライドになるメグ、作家として成長していくジョー、天使のようなベス、気品を身に着けたエイミーがそれぞれの人生を歩んでいきます。原題は「Little Women Married, or Good Wives」。第一巻のような屈託のない明るさはありませんが、人生の悲哀や喜びが刻まれてジーンときました。特にマーチ夫人の我慢強さと知恵には見習うべき点が多々ありました。成長した娘たち、孫たちに囲まれたマーチ夫人こそ影の主役かもしれません。2021/05/18
はるき
20
子供の時と大人になってからの二通りの楽しみ方ができる稀有な作品。四人姉妹がそれぞれ大人になって人生の伴侶を得るまでの優しい時間がゆったりと流れていく。落ち着いた家庭を築くメグと尊敬できる伴侶を選ぶジョー。ローリーを支える賢婦人へと成長しそうなエイミーと自分の人生を生き切ったベス。女性たちがそれぞれの人生を懸命に生きることで成長していく眩しい物語である。2016/02/21
ゆり
19
大人になりつつある姉妹達。皆成長していてロマンスを育む。エイミーはかなりいい風に成長したな……ぐっときました。貧乏ながらに心は気高く工夫を凝らして明るく他者に気持ちよく、真の貴婦人というか。ジョーとローリーが男女の恋愛としては上手くいかなかったのも、今読むと納得できる。メグとジョンの家庭生活の描写もなかなか印象的。旦那さんも性格が違う別の人間だ。ジョーとベア先生の馴れ初めからの関係も素敵だなと思いました。そしてべスが透き通るように清らかにいってしまうのが分かってはいたけど悲しい。2020/08/22
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