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内容説明
兵隊さんと戦地ゴハン。戦時下のお寿司屋さん。餃子と引き揚げ兵。激動の時代の中で生まれた感動の“食エピソードたち”。昭和初期の“グルメ”を“食漫画マスター”の魚乃目三太がほんわか温か~く描く珠玉のオール短編物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yoshida
115
大東亜戦争での前線における食の話し。戦争末期になるまでは補給も相応にあり、様々な工夫で食を得ていたことを知る。南洋ブーゲンビル島のカツ丼の話しは泣けてくる。再会を期した分隊。豪軍の補給物資を発見しカツ丼を作る。分隊員達が夢中で食べる。泣きながら食べる。その後に待ち受ける運命と、戦後の再会。泣けてくる。シベリア抑留下で「最期のめし」としてのパイナップル。初めは缶詰かと思ったが、その工夫と生きる意欲に胸打たれる。今の時代は平和で食べることには、余程の事がない限り不自由しない。この幸せと先人の労苦に感謝する。2018/06/10
かおりんご
43
戦時中の食生活を漫画にしたもの。疑わしい箇所もあったけれど、思わずホロリ。一番目のカツ丼の話が一番泣けました。内地より外地の方が、食料が十分にあったのでしょうか?大和のラムネの話は知らなかったので、勉強になりました。2016/08/01
更紗蝦
36
戦時下の“食”をテーマにした人情物語です。「事実をもとにした創作秘話」なので、ドキュメンタリーではないことに、注意が必要です。この手の作品は、昔だったら「飽食の時代に生きている若者への説教」がテーマに含まれがちでしたが、そういったマウンティングが一切見られないのは、作者が1975年生まれのロスジェネ世代であることと、無関係ではないでしょう。2021/12/07
たまきら
24
墨田区コーナーにて。奈良県出身の人がなぜ?お近くにお住まいなのかな?戦争という極限状態の中でも、人は食べていかないといけない。この毎日の営みに人間が見せる情熱、笑い、そして悲しみ。様々な逸話が登場し、ほろりとしたり笑ったり。有名な実話「シベリアのパイナップル」以外は本当なのか脚色されているのかは定かではありませんが、満州のあれが食べたい!がご当地グルメを生んだ話や収容所のやきめしが生む友情の話にじ~んとしました。2018/01/24
ゆるまる子
11
(2023年48冊目/電子書籍)2022年8月放送のアメトーク グルメ漫画サミットでおすすめしていて、気になっていた漫画です。戦時中の食事の大切さ、食料不足の事について知れる。カツ丼を食べたいが肉がなくハムで作り、うまいうまいと食べるシーンがある。今はなんて恵まれている時代なんだろうと思う。好きなものをお腹いっぱいに食べる事ができる。戦時中の事を少しでも感じもっと食に対して感謝するべきだなと感じた。(2015年/秋田書店)2023/02/20