内容説明
信州善光寺の行人(ぎょうにん)・次郎三郎と仲間たちは、領地の切り取りに鎬(しのぎ)を削る戦国大名たちを相手に、敵味方なく馬や兵糧などを取り引きする武辺の商人。織田勢に包囲された城に潜入して米を届けるような、度肝を抜く知恵と行動力で乱世を生き抜いている。次郎三郎とは誰あろう後に大坂方の知将として名を馳(は)せる真田幸村の祖父・幸綱その人であった。真田一族の栄枯盛衰を描く戦国大河小説第一弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スー
20
91これはなかなか面白いぞ。主人公は滋野一族の次郎三郎という善光寺の商人で後の真田幸綱。この本では真田家は村上家との戦いに敗れて衰退し商人になっている。次郎三郎が松平広忠と織田信秀の戦いで双方に物資を売り付ける所から始まり滋野一族が武田信虎と村上義清と諏訪の同盟軍に攻められ上杉家を頼り落ち延びる所までです。柴田勝家、原虎胤、横田高松、北条幻庵、風魔小太郎、上泉信綱がとても魅力的で厭きずに読める。しかも山本勘助が信虎に仕官していて武田の重臣になる野望を秘めている。次郎三郎は否応なしに滋野の争いに巻き込まれ2019/06/19
二分五厘
10
1540年、信濃善光寺門前の商人として織田・松平・武田・北条の勢力下で商う次郎三郎…が、おそらく幸綱なんだろうけど。信州真田、滋野一族の後胤としての紹介はあれど、まだまだ武士デビューは果たさず。先は長そうです(笑)。各大名もメジャーどころの一世代前なので、これからの展開が楽しみ。暗躍する風魔小太郎や山本道鬼が次郎三郎とどう絡んでくるのか。信州を追われた滋野一族の運命は。この時代はあまり知らないので新鮮です。余計な検索はしないで読むことにしよう。虚仮にされた柴田権六が若造呼ばわりされてるのに時代を感じる~。2015/12/08
aloha0307
9
物語の始まりは1540年~戦国時代の黎明 主人公・次郎三郎(真田幸村の祖父)は、武士 ではないのが面白いところ。いっぽう、甲州は野心に燃える武田信虎(信玄の父)の治世。真田氏が滋野一族として巻き込まれていくさまは従来未読であり大変興味深かった。印象的なのは、次郎三郎が商人として依る善光寺だ。中立地帯として存在し、故、商業・経済が栄えた場を舞台の一つとして選んだのは炯眼。 武田の興亡と共に今後の展開がおおきな楽しみである。2015/12/19
klu
6
真田家のスタートの頃のお話です。興味深く、勉強になりました。2016/01/19
oyai
5
今年注目の真田もの。あまり描かれる事のない祖父から幸村までの三代記。まずは幸綱から。善光寺の商人の二郎三郎が今後どう一族の再興をなすのか。地理や経済の考証が作者らしく新鮮だった。長い物語になりそうですが楽しみです。2016/01/04
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