内容説明
まさに餓島の様相を呈したガダルカナル。武器、食糧の欠乏と風土病に苦しむ三万の将兵たちは、全滅の危機に瀕していた。玉砕か撤退か。万策尽きた日本軍は、いよいよ重大な決断を迫られる。最終話となる第四巻では、ガ島上の悲惨極まる避退行と、陸海軍合同による決死のガ島脱出が敢行されるまでを活写する。第2回(1980年)講談社ノンフィクション賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
CTC
10
全4巻の最終巻。最後の撤退部隊による「二万ノ英霊ノ加護ニ依リ“ガ”島残留ノ総員一千九百七十二名の収容完了シタルヲ報告ス(中略)深ク感謝ス」の電文で本作は閉幕する。ガ島撤退の方針は米豪遮断の断念を意味するのだから、大きな潮目の変化がエピローグ的に描かれても良かったはずだ、筆誅が足りない感もある。しかし本書の役割は、様々な立場でガ島の戦いを戦った人々の直話を収め、事実に迫る事なのだろう、撤退までの聞き書きが終章までを貫く。本作は1980年に38年前の出来事を記したもので、私は初版の38年後に読んだことになる。2018/08/10
一反もめん
0
長い長い四分冊、半年かけてようやく読了。 ものすごい量の取材、情報。 筆者が取材したタイミングが、当事者(将官佐官級)の生き残りに接することのできる最後のチャンスだったことを考えると、本書の歴史的価値は相当程度高い。 感情的にならず、ひたすら淡々と。 ただ、ゆえに迫力と凄みを感じる。 日本人として一度は頑張って読んでみるべき本。2025/02/03
Book Lover Mr.Garakuta
0
このガ島の戦いにおける日本軍は、この局地的戦いで負けを悟り、海陸共同で、脱出を決行する。2018/07/16
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