内容説明
ガダルカナル島争奪戦とそれに伴うソロモン消耗戦は、戦火を拡大し続けていた日本軍が経験したことのない異様な戦いとなった。死を直感したとする膨大な証言、現実に起きた言語を絶する惨状。第二巻は、ガ島奪回を期すも泥沼に陥った将兵たちの苦衷と、歯車が狂いはじめた戦争指導者層の混乱を克明に描く。第2回(1980年)講談社ノンフィクション賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
CTC
10
15年講談社文庫、全4巻の2(各巻600頁を軽く超える大著だが、光人社NF文庫では3巻に収めていたそう。講談社版の文字は確かにデカいがさすがに驚く)。川口清健少将率いる第1次総攻撃からサボ島沖海戦、金剛・榛名の艦砲射撃、第2次総攻撃前夜まで。制空権確保がならぬ(即ち制海権も全く儘ならない)当地での想像を超える輸送の難しさと陸路の険しさ。輸送が厳しいから攻撃日程に制約が生まれ、現場は一層苦しくなる。そんな中で「敵は飛行場の前でテニスを行いつつあり」…辻政信によるくだんの報告は、当然ながら全く根拠なく…。2018/07/30
artillery203
0
統帥部の根拠のない自信、思い込み、視野の狭さ、我田引水な計画、そのツケは現場の将兵の血で支払われる。現在の目で見ればあまりに不条理なのに、それでもそのまま事態は進行していく。2016/03/01
Book Lover Mr.Garakuta
0
時間がたつとともに、混乱が大きくなる。現場の混乱からそれが指導部の混乱へとつながり、日本にとってはどんどんと形勢が傾くのだ2018/07/16
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