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内容説明
ゲイアートの巨匠、田亀源五郎、初の一般誌連載作品。弥一と夏菜、父娘二人暮らしの家に、マイクと名乗る男がカナダからやって来た。マイクは、弥一の双子の弟の結婚相手だった。「パパに双子の弟がいたの?」「男同士で結婚って出来るの?」。幼い夏菜は突如現れたカナダ人の“おじさん”に大興奮。弥一と、“弟の夫”マイクの物語が始まる――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
79
冒頭に葬式シーン。双子の兄弟の両親は、高速バスの事故で死亡したようだ。弟の涼ちゃんは泣くが、兄の弥っちゃんは、流石に毅然として涙ひとつ……。これは夢。が、現実のことでもあるらしい。目を覚ました弥一は、赤ん坊を抱く女性と自分の3人の写真立てを見ながら、「君の夢は良く見るよ、夏樹」と。朝食の用意をしながら、一人娘・夏菜(かな)に声掛けを。娘を学校に送り出した後に、黒船襲来。弟の夫!(筋肉隆々の大男カナダ人)が訪ねてきた。で、その弟もなくなっている……。だが、一番の衝撃はラスト。亡くなっているはずの、ママ登場!2020/10/11
澤水月
79
何十年追ってたLGBT闘士にして芸術家、田亀先生が遂に一般誌連載! 同性愛だけでなく男女・兄弟愛、異国文化と様々な壁を難しくなくエモーショナルに描く手腕さすが、女の子が非常にいい味。影の使い方うまい! 超絶性愛極北/語りのうまさ併せ持つ方だがエモ全開版で一般層に押し付けがましくなくLGBT知識知らしめる。因みに単発一般誌初は平山夢明『倅解体』。「いつもの田亀成分足りん!」と思う向きはカバーめくろう(笑)。久々帰宅家族のパートナーが外国人で…てバイきんぐみたいだが又吉小説にも話題含み紅白には美輪さん。時代…2015/06/01
こばまり
59
「両方ハズバンド」にハッとなる。自分自身他者への偏見は少ない方と認識していたが、どちらがツマ役、オット役なんだろうとはうっすら思っていたことで。ヤラレタ、蒙を啓かれました。LGBTを理解する上でとても良い教科書。文科省推薦すべき。2018/02/15
山田太郎
56
なんでホモが怖いかというと襲われたらいやだからなんだけど、よく考えると襲われるほど自分がかっこいいかと言えばそうじゃないわけで、そんなに怖がることはないとは思うが、デブ専フケ専とか聞くとそれはそれで身の危険感じたりするわけでして、主人公の気持ちもよくわかるけど、娘がいいキャラで面白いというか考えさせられるマンガです。絵のうまさが半端ないです、特に男というかおいさん。2016/04/11
チアキ
51
ところどころ、なんだかむずがゆくなりながら読み終えました。表面上は受け入れつつも、どこか異質に感じてしまう。自分とは違うものなんだ、って心のどこかでは思ってしまう。やっぱりそう思ってしまうんだろうなぁ、という反応が、よく描かれている気がします。“そう”だという理由だけではないかもしれませんが、弟・涼二が“そう”だと知って、なんとなく避けるようになってしまった弥一さん。結局弟のことを何も知らないまま、弟は死んでしまい、パートナーであるカナダ人のマイクが弥一さんのもとへやってきます。弟やマイクのことを理解しよ2015/07/22