- ホーム
- > 電子書籍
- > コミック(少年/青年)
内容説明
ゲイアートの巨匠・田亀源五郎、初の一般誌連載作品。弥一と娘の夏菜、そして弥一の双子の弟の夫・カナダ人のマイク。三人で過ごす日々のなかで、亡き弟・涼二、そしてマイクへの想いが変化していく。そんな折、高校時代の同級生が訪れ…。「差別とは?」「家族とは?」「幸せとは?」あったかくて、時に切ない家族の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
澤水月
55
アウティング(本人が隠しているのに周りにLGBTとバラす。最近の日米自殺者の例も)など短文で深く理解させる。“一般人”に非常に分かりやすくLGBTとまさにナウ現在の状況を教えつつも読みやすくドラマ見せ(無台詞場面特に!)相変わらず上手い。本来物凄い描きこみをするアーティストなのでこうも描けるのかと見るたび新鮮(でも体毛は譲れない!)。そして自分は差別などしない、と考えていても全く無意識の差別意識が善意の人にもありうる…気づくよすがすら持たない…現実も。隣の友人は?家族なら?どのように着地させるか見守りたい2016/11/07
GAKU
47
四人での温泉旅行良かった。本物の家族以上に、家族らしかった。あと、まだまだカトヤンのような生き方を選択している、同性愛者の人達、多いのでしょうね。2018/04/08
ネギっ子gen
44
【マイクのゲイカルチャー講座】今回紹介の「カミングアウト」「ゲイ・パレード」などは認知されつつあるが、⑧「アウティング」については、まだ浸透していないと思われるので、こうした一般向け漫画で広くこの言葉が紹介されるのは良いことだと。世間的には「一橋大学アウティング事件」など忘れ去られているのでしょうね、残念ながら……。さて、ラス前の3巻目は――。マイクがTVの温泉番組を見ていて、夏菜が「マイク、温泉好き?行ったことある?」と訊いたことから、みんなで温泉に行く流れに。それも、別れたママまで合流と相成り――。⇒2021/04/24
辺辺
38
積本崩し。第3巻。温泉旅行にほっこり。同級生のような隠しゲイは実際日本には多いだろうな。なぜなら、そのほうが生きやすいからな。とりたてて差別的ではないが、さりげなく無視する。そのさりげない配慮が時として人を傷つけることだってある。相も変わらずミニコラムが奥深い。異性愛を恥じろという声はありませんし、異性愛者であるだけで暴力を振るわれることもないのに、ゲイ・プライドに対して自尊心を失うなというのは奇妙な話ですね。確かに妙だな。「人間皆平等」のはずなのにね~2019/09/12
ゆき
24
今回も考えさせられ、とても良かったです。みんなで温泉旅行にあったかい気持ちになったり、偏見のところではまた複雑な気持ちになったり・・・いいところで終わっているので、早く続きが読みたいです。2016/11/14