内容説明
天下の主導権を握った秀吉は、大坂に古今未曾有の巨城を築いて威を誇った。残るライバルは徳川家康ただ一人。だが尾張の小牧・長久手に出陣したものの、巧みに長期戦に持ちこむ家康に、秀吉は翻弄される。家康懐柔に用いた苦肉の策は、姥桜の妹朝日を彼の妻に押しつけることだった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ワッツ
8
大坂城築城から、秀吉VS家康(小牧長久手)、関白就任直前まで。 秀吉VS家康はまさに世紀の一戦、猿と狸の化かし合い。秀吉の朋友、池田勝入が奮闘、戦国の花と散る。小牧長久手に頁をかなり割いている、特に勝入の活躍。 終戦後、茶々を手籠めにし、朝日は家康の正室へ、悲劇である。秀吉が権力者として、人が変わり、そして最終巻では凋落していくのであろうか。 まだ昇り調子。2011/12/19
自然堂
5
色々てんこ盛りな巻だったがハイライトはやはり小牧長久手の戦いだろう。家康の大器と秀吉の才気の鍔迫り合いが熱い。あと、池田勝入の負傷の仕方がダイナマイト四国みたいで笑ったw家康との勝負は結果だけ見れば引き分けだが、実質判定負けといった所か。この家康との勝負を端緒として、また新たな悲劇が生まれていくのだが…。正直茶々姫を手篭めにする描写は背徳感が凄くて興奮した。それにしても秀吉のふわふわした情緒不安定感が凄い。段々と権力者としての醜悪な面が、日輪の子を自称するネアカで善良な秀吉を侵食していっているかの様。2013/03/25
都人
3
妹・朝日姫の輿入れ直前で第7巻は終わる。全8巻と聞いているので、もう1巻で秀吉の残りの人生を描こうというのかな。2020/02/27
あや
3
大坂城築城〜小牧長久手の戦い〜茶々側室に〜関白へ。権威を増すごとに欲深く非道になってゆく秀吉と、そんな彼を観察し真の平和のための道具として利用せんとする黒幕たち。頂点を取ってからが本領とはよく言うことだが、秀吉の派手好みや非道さも身を守るためにそれなりに意味のあったことであるから、天下人の立場の難しさを思い知らされる。それにしても勝家、家康と真の強敵が続き、光秀などは中ボスと呼べたかも怪しくなってきた。2019/04/04
きょうちゃん
3
小牧長久手の戦い、家康の勝ちすぎてはいけない、の一言、痺れますな。 近衛前久の働きぶりは初めて知りました。2017/04/29
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