内容説明
高松城攻めの最中、織田信長、本能寺に死すとの報をキャッチした秀吉は、巧みに毛利方と和を結び、一目散に京をめざす。世にいう“中国大返し”。主君を斃した明智光秀を討った者こそ、次代のリーダーなのだ。天王山の麓、山崎の合戦で光秀に勝った秀吉は、天下人への確実な第一歩をしるしていた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
太田青磁
15
清洲会議の前後のストーリーを知りたくて手に取りました。秀吉の仮病と丹羽長秀の正直ぶりが痛快な感じです。光秀不死説はびっくりですが、そろり新左衛門の戦略が面白かった。秀吉の天下分け目は、中国大返しから清洲会議への大風呂敷の拡げ方が楽しいです。続きもちょっと気になります。2013/08/11
ワッツ
9
本能寺の変から清洲会議直後まで。秀吉が主役のせいか、信長の本能寺での最後は描写されておらず、あっさり死んでしまった印象だ。落語家の元祖とも言われる曾呂利新左衛門が活躍する。好敵手とも言われた明智光秀があまり登場しなかったなと思っていたら、なんとこの「異本太閤記」では、山崎の合戦で光秀が死なない設定を取った!光秀が好きなだけに、また俄然「異本太閤記」が面白くなってきた。2011/12/08
たろう
4
ここが秀吉の転機、チャンスをものにした瞬間という感じで、面白い時期。さらに明智光秀生存説で話が続く模様。2014/11/25
都人
3
清洲会議の辺りで第五巻は終了。光秀は山科小栗栖野辺りで農民に討たれて死んだと思っていたが、それは影武者で生き延びたと言う伝説、初めて知った。2020/02/17
あや
3
続高松城の戦い〜山崎の戦い〜清洲会議。信長が没していよいよ秀吉本人の人生が始まる。中国大返しと一言には言うが、神速と地固めがいかに大事だったかよくわかる。山崎の戦いについては意外な結末を採用している。知恵の使い方も目標も若き日の藤吉郎と大して変わっていないはずなのに、頓知を活かした若者のサクセスストーリーから一転、腹黒くライバルを牽制し天下を狙う太閤秀吉の顔に変わり始めている2019/03/27
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