内容説明
新しい時代の旗手たらんとする秀吉と織田家第一の猛将柴田勝家の対立がついに火を吹いた。だが旭日と斜陽の力の差は歴然、賎ヶ岳では鬼小姓加藤清正らが”七本槍”の巧名をあげる。三人の幼い姫(のちの淀君ほか)を秀吉の手にたくした勝家は、お市の方(信長の妹)とともに、北国のぐれんの炎のうちに滅んだ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ワッツ
10
清洲会議後の勝家との対立から賤ヶ岳の戦い終了まで。史実では滝川一益は会議に参加出来ていないから、だいぶ異本ではある。ようやく律義者の前田犬千代が活躍する。光秀のお陰で利家は秀吉勝家両方に義理立てをすることが出来た。この異本太閤記で、利家と勝家はそれほど親しい間柄ではないが、史実では秀吉以上に密接だと思っているので、2人の最後の絡みは熱い涙を誘う。利家と勝家の魅力が存分に発揮された巻である。秀吉が霞んでいる。糟糠の妻阿松も活躍している。2011/12/11
ひじり☆
4
利家辛い立場だったよね…。
へたれのけい
3
対柴田の戦いをここまで詳細にわたり記述した小説を読んだのは初めてです。2024/12/26
都人
3
越前北ノ庄に柴田勝家が滅んで第六巻は終わる。2020/02/22
あや
3
信長葬儀〜賤ヶ岳の戦い。1冊丸々を柴田勝家との覇権争いに割く。賤ヶ岳七本槍も活躍。覇権争いそのものも含めて、秀吉も柴田勢も前田父子もお市も、それぞれがそれぞれの意地を張り合い争い貫き通す。信長亡き後、そして天下まであと一歩のこの段階では、各々のこれまでの武将人生と信念がその後の天下の基盤になってゆくのだから、致し方ない。元織田家内の競合いではあるが、己の存在を懸けた戦いであった。2019/03/30
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