内容説明
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東アジアの動乱の中で、外交に、内政に、聖徳太子は的確に対応していく。そして、やがて訪れる太子の死と、あとに残された一族の悲劇的な最期。未だに解明されない、その謎。聖徳太子の実像を求めて、著者は、莫大な資料と、ユニークな想像力を十分に駆使して、徹底的に追究していく。聖徳太子を明らかにすることは、古代の、そして現代の日本を明らかにすることと確信して。
感想・レビュー
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mike_sugino
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図書館で借りて上下巻を読了。「日出処の天子」のガイド本として読み始めたが、以前読んだ「日本の深層」以上に引き込まれた。序にあるように日本だけの視点でなく、東アジアを俯瞰するように朝鮮半島や中国の史書と、日本書紀を軸とした国内の資料を突き合わせながら聖徳太子像を描いて行く。特に印象的だったのが十七条憲法の考察で、前年に制定した冠位十二階の役割毎に儒教的な指針を示し、それを法家の論で規定、そして仏教の心で補うという三位一体というのは分かりやすかった。津田左右吉ら啓蒙史家への批判も納得ゆくもので熱い心を感じた。2019/08/13
そーだ
0
単行本は小学館(1980-85年)、文庫は集英社(1993年)から出ている。2011/07/28
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