内容説明
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「人間の美術」では宗教に加えて芸術作品と政治との関係という視点を導入することによって芸術作品を創り出した生々しい人間の情念、あるいは芸術作品に込められた権力者たちの理想や怨恨を明らかにする。 また「写楽 仮名の悲劇」は、謎につつまれた画家・写楽の正体を、ユニークな着想と緻密な実証で推理する話題作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ノメ
2
仏教美術と浮世絵の随筆。写楽=豊国説を展開している。2016/09/07
紫
1
2002年に全集中の一冊として刊行されたもので、1989~1991年に発表した美術論文に1987年刊行の『写楽・仮名の悲劇』を併録。それぞれ執筆から十年以上が経ち、この間の研究で書き換えられた事柄について注釈や解説などでのフォローはなし。例えば『写楽~』で著者はドイツのクルトによって世界三大肖像画家の一人に賞揚されたことを繰り返し強調するんですが、これは日本から広まった虚偽の説であります。梅原猛氏の業績そのものを検討するならともかく、個々の話題を調べる場合にこうした全集はかえってマイナスなのでは。星2つ。2019/10/31