内容説明
超然とした美貌、人間嫌い、天才的分析力――若き鑑定医シャルルは、ある日ノルマンディで、かわいい女豹のような少女娼婦アデルを、精神鑑定のサンプルとして診断していた。そこへ鉱山で発見されたバラバラ死体が、アデルの父親と判明。死体鑑定を依頼されたシャルルは、猟奇犯罪の謎を追い、アデルの家に乗り込むが、そこは……。戦慄のサイコ・サスペンス、〈鑑定医シャルル・シリーズ〉第2弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆのん
37
鑑定医シャルルシリーズ2作目。物語は鉱山でバラバラ死体が発見されるところから始まる。バラバラ死体・・久しぶりです。あまり何も考えず読んでいたので結末は意外性があって面白かった。人間の精神とは何とも複雑だと感じた。相変わらずの美貌と頭の良さ、そして病的と言っても良い位の人間嫌い。一見、冷たそうだがアデルとその家族のこれからを考えた采配を読むと家族、特に母親に対するシャルルの思いが垣間見られたように思う。2018/02/11
吉田あや
29
精神鑑定のサンプルとして近づいた女の子から繋がっていく猟奇犯罪とバラバラ死体…。深く捻じれていく精神の不気味さと官能が混じりあい、爛れていく現実にぞっとしつつも読むスピードはどんどんとペースアップしていき、心音もぐいぐい跳ね上がる。前作と同じようにミスリードされているんだろうなぁと思いつつもそれにはまっていくのも楽しい。2014/03/12
sora
15
大人の為のミステリーです。犯罪に関する心理合戦だけれど、みんなどこか病んでいるんだなぁと、それにしても読みごたえはあります。読後感の気分のどうかは別として。2013/11/04
みどり
10
すごく昔に、図書館で読んだ本ですが、再読してしまいました。シリーズ全部、読むだろうな~。 今回は母親剥奪による家庭崩壊のお話。 シャルル本人も、その被害者なので、ちょっと私情が入った鑑定じゃないかな、と。 時代だな~と、思うのはこの25年で科学捜査もずいぶん進化してるので、時代錯誤的な部分も多々あります。(それに、固定電話だし)2020/09/30
そらみく
9
鑑定医シャルルシリーズ第2弾!複雑で屈折した人間の心理を犯罪心理学で読み解くシャルルは魅力的キャラだがシャルル自体も屈折していて難儀だ…今回は閉鎖的家庭内の闇、家族にしか分からない事は非常に多い…現実社会に通ずる。犯罪心理学からの見解は興味深い。2017/12/28
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