内容説明
満月の夜、亜麻色の髪の被害者。遺留品は、焼いた胡桃と林檎。そして霧――これが、ノルマンディのレミ村で起きた強姦事件と、パリの連続殺人事件の共通点だった。女性憲兵隊員アニエスの要請に応え、分裂気質で人嫌いの鑑定医シャルルが、犯罪心理学を駆使して、犯人の心の暗闇に分け入る……。戦慄のサイコ・サスペンス、〈鑑定医シャルル・シリーズ〉第1弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りらこ
21
Kindle Unlimitedにて。心理戦。伏線の強さがこう繋がるのかという結末。斬新さというよりはハーレクイン的な駆け引きを楽しむ感じ。シャルルの怜悧な美しさが強調されているところと、起きている犯罪がえげつないところが好き嫌いの分かれるところかな。2021/02/14
そらみく
11
人格に難あり鑑定医シャルル…こんなイケメン鑑定医がいたらそりゃ素敵だろう(性格は曲がってるけど…)異常な犯罪には悲しき過去があり、精神が崩壊するほどの…。物語は異常犯罪だがその中にロマンスが散りばめられていてさらりと読ませる、続編が楽しみ!2017/09/01
みどり
10
ずいぶん昔に、読んだときにはこれが斬新な話だった。 ある意味キャラものとかラノベに近いものがあって ずいぶんはまった気がする。 今改めて読むと、ページ数も少なくてさらっと終わってしまって、掘り下げが足りない?なんて 似非ミステリ評論(もどき)な言葉が出てきそうだけど、 実は面白かったので良し。 2020/09/22
tomoaki
10
面白くて一気読み。耽美な香りがよいですね。翻訳サイコサスペンス&ロマンス小説を読んでいる気分に浸れました。シリーズの続きもぜひ読みたい。2012/02/18
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
9
ノルマンディのレミ村で起きた強姦事件を担当していたアニエスは、近頃パリで発生している連続殺人事件との共通点を見つけ、パリの若き観察医・シャルルに援助を求めますが・・。鑑定医シャルルシリーズ第1弾。ただ単に犯人を捜す話というより、犯人が犯罪を犯すまでに至る心の闇を描いた物語。サラリと読めました。それにしても、シャルルってマリナシリーズのシャルルですよね?シャルルってこんな人物だったかなぁ。マリナシリーズ再読したいです。★★★2010/04/02