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内容説明
日本書紀が隠した真実がいよいよ明らかに!
645年、乙巳の変。天皇家簒奪を狙った逆臣・蘇我入鹿が誅殺され、改革の障害が取り除かれたことで大化の改新がなった。最大の功労者は、後の天智天皇、中大兄皇子と、藤原氏の祖、中臣鎌足である――。正史『日本書紀』はそう伝え、学校の教科書でもそう習う。しかし、はたしてそれは真実なのだろうか。『日本書紀』にはいくつもの嘘が見え隠れするのだ。蘇我氏は本当に悪党だったのか。乙巳の変後、中大兄皇子はなぜ無謀な百済救援の出兵を強行したのか。大海人皇子(天武天皇)はなぜ壬申の乱に圧勝したのか。おしどり夫婦といわれている天武天皇と持統天皇の真の関係とは。そして、一躍歴史の表舞台に躍り出て『日本書紀』編纂の中心人物となった藤原氏とはいったい何者だったのか。『日本書紀』の企みに気づき、その記述を疑えば、善と悪、兄と弟、夫と妻の本当の姿が見えてくる。歴史が大きく動いた『日本書紀』編纂直前の7世紀。「正史」が隠したかったものはそこにある。本当は何が起こっていたのか。葬り去られたこと、書き替えられたこととは何なのか。古代史改竄の真相を、著者がいよいよ明らかにする。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミム
5
当シリーズの最後(?)だと思います。関さん得意の時代です。今までの本と同じ主張ですが、読んでいて改めて聖徳太子のなぞが深まりました。2016/01/07
ランラン
4
1300年にわたり現在脈々と受け継がれている日本の統治機構(官僚機構)は藤原不比等によって作られたと考えるとその偉大さに感嘆するばかりです。ただそれは蘇我氏が作ったものであり、ある意味横取りしたと思われる。2016/04/03
みほ
1
教科書とは全く違う古代史。勝者の編纂した「日本書紀」に隠された真実を暴く!乙巳の変から持統朝まで。大胆な見解は著者の今までの説と変わるものではないが分かりやすくまとめてあって読みやすい。実際、現実がどうだったのかなんて本当のところ真相は解りようがないけれどたくさんの史料から考察することのおもしろさを感じました。2015/09/16