小学館新書<br> 新史論/書き替えられた古代史3 聖徳太子と物部氏の正体(小学館新書)

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新史論/書き替えられた古代史3 聖徳太子と物部氏の正体(小学館新書)

  • 著者名:関裕二【著】
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 小学館(2014/06発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784098251872

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内容説明

物部氏と蘇我氏、聖徳太子との密約とは?

ついに、聖徳太子の登場である。聖徳太子を語ることは、これまでずっと史学界のタブーとされてきた。しかし、この不可侵の聖者の正体を解き明かすことができれば、絡まり合った古代史の謎は一気にほどけていく。ここで不可欠なキーワードとなるのが、ヤマト建国から6世紀末までの古墳時代をリードし続けた物部氏である。聖徳太子の出現と時を同じくする物部氏の衰退。物部氏は、長きにわたった政治力を、救世主たる“聖徳太子”に託したのではないか。そこに、今まで語られることのなかった物部、蘇我、聖徳太子の「密約」があったのでは、と著者は見る。
古代史の謎を解く鍵を握る二つの怪物――「物部氏」と「聖徳太子」の正体を明らかにすべく、この第3巻では古墳時代の歴史を振り返る。5世紀に物部氏と天皇家の葛藤の中で躍り出た古代版織田信長ともいうべき雄略天皇。6世紀初頭、北陸から彗星のごとく乗り込んできた謎多き“始祖王”継体天皇。そして勃興する蘇我氏と物部氏の対立は本当にあったのか。歴史はダイナミックに展開する。その中で『日本書紀』が隠そうとしたものが次第に明らかになってくる。

※【ご注意】この作品には図表が含まれており、お使いの端末によっては読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。

目次

序章 「出雲」とは何だったのか(「蘇我氏=悪人説」への疑義 蘇我氏はスサノヲとつながる ほか)
第1章 古墳時代と瀬戸内海(四世紀は空白の世紀? 椿井大塚山古墳と武埴安彦の謀反 ほか)
第2章 古代版織田信長・雄略天皇の謎(物部氏と百済と七支刀 日本は朝鮮半島から物を恵んでもらっていたのではない ほか)
第3章 継体天皇の出現と二つの日本(継体即位のいきさつ ヤマト入りまで二十年 ほか)
第4章 物部氏と蘇我氏、聖徳太子の密約(物部氏の活躍を消すためのカラクリ なぜ天皇に実権は与えられなかったか ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ランラン

5
物部氏と聖徳太子の正体を解明して謎が多い古代史を紐解いている。犬猿の仲と信じられてきた蘇我氏と物部氏、中央集権(律令制)の実現に向けてお互いが歩み寄っていた事実。親新羅派の物部氏と親新羅派の蘇我氏の婚姻関係を突きとめカラクリを解明している。聖徳太子は実際には実在せず、蘇我氏であったこともうなずける。2016/03/20

ミム

4
聖徳太子に対する関裕二さんの持論です。しかし蘇我入鹿が葛城系というのは、今までなかったような気がします。忘れていただけなのかもしれませんが・・・。2015/12/04

カズザク

3
歴史は、勝者が書き残す物。敗者が正義、勝者が悪であっても、敗者に口無しである。今の世に伝わっている歴史が、真実ではないかも?は賛成である。時代が古ければ古い程、真実は誰にもわからない。聖徳太子は実在の人物?実在していたとしても、あれ程の大活躍はなかった?聖徳太子の偉業、本当は別の人がやった事?物部氏と蘇我氏、本当は仲が良かった?蘇我氏、本当は悪者ではなかった?歴史の中では影が薄い物部氏、本当は凄腕一族だった?藤原氏が書き残した「日本書紀」、自分達の都合の良い歴史に書き替えた?わからないから、歴史は面白い。2023/07/23

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