内容説明
いまだに強さ、明るさ、前向き、元気への信仰から抜けきれないのはなぜだろう? 「歓ぶ」「惑う」「悲む」「買う」「喋る」「飾る」「知る」「占う」「働く」「歌う」日々の何気ない動作、感情の中にこそ生きる真実がひそんでいる。日本を代表する作家からあなたへ、元気と勇気が出るメッセージ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やっさん
7
当時ヒット作で、文庫になってジャケ買いしたもの。正直どの巻も響かないんだよな…。オレ、あまり悩まない、残念な人なのかもしれない…。2018/01/02
ZEPPELIN
4
最近はポジティブ・前向きという言葉を押し付けてくる流れが強いので、余計に反対の概念や言葉に注目するようになってきた。この本の中では「暗愁」という言葉に惹かれる。得体の知れない不安。そういうものに一人で向き合う時間が好きな人もいる。そりゃ社会は暗いより明るい方がいいけれど、個人に強いる必要はないし、明るいことばかりではないのも人生。湿っぽいものを拒絶して、やたらと乾いた現代が本当に素晴らしいものなのか。本音と建前を一緒にしようとする風潮は好きになれない2014/11/13
ゆきのすけ
3
伝わる人には伝わる、そんな謙虚な教えが織り込まれている。五木さんもコンビニに行って、インスタントうどんを食べたりするのが意外だった。「異る(ことなる)」を読むと、一つのことを続けられない、というのはまだ好きなことに気付いてないだけで、きっかけさえあれば私にだって続けられることはあるだろう、と心にゆとりができる。お灸、やってみようかな。食事のときにも五木氏のように読書ができたら、もっと本が読めるだろうな。一般にお行儀が悪いとされていることが残念だ。一人のときくらいなら多めに見てもらえたらいいのに。笑2011/01/06
邪馬台国
3
押しつけがましくないエッセーで気持ちが温かくなる。2008/10/03
読み人知らず
2
面白いですが、解説の柳美里さんの解説を読むと、さらに倍増します。2014/03/21