内容説明
【電子特別版】セシルが自分自身に向けて銃を撃った、そのとき――救出に駆けつけたジュリアンの従者の機転により、セシルの身は守られ、女王の暗殺も未遂に終わる。だが、クリストファーは「ロンドンで最後のゲームをする」と宣言し、闇に消えてしまう。やがて、ロンドンの街で、ある“特徴”が刻まれた遺体が発見されて…!? ふたたびパートナーとなったセシルとジュリアンの想いが交錯する、衝撃と涙の完結巻!! 電子版限定!! 文庫未収録SS「寄り道は危険の香り」「My sweet tea time」「幸せへの脅迫状」&セシルとジュリアン達のその後を描いた長編「Coming back to you」「Beautiful May flowers」を同時収録!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
78
ひっくり返ったハンプティダンプティはもう元には戻らない。永遠に割れたまま。だけど人の気持ちは大切にあっためてきたら、もしかしたら割れる頃にはもっと素敵な何かに変わっているかもしれない。落とした表紙に小さな雛鳥、ポンっと飛び出して旅立ちの時に。二人の手の中で温められたのは彼女一人の気持ちじゃなくて、彼の気持ち、二人の未来。冒険家令嬢レディ・セシル・アッシュフォードのお気に入りはマザーグースに、三匹の子猫亭のミートパイ、朝のお茶に、兄妹での合奏、新聞記者のお仕事に、鈴蘭、薔薇模様のお砂糖、そして大好きなあなた2014/01/26
葉月たまの
61
読んだよ! 感激した、すごい! すごい! すごい! これだけの話読んだの久しぶり><。ただ残念なのは、事件の解決だけで話が終わって、セシルとジュリアンさんのいちゃいちゃがあんまり見れなかったこと><。コバルト連載の中編ではそこらへん、きちんとやってくれるのかなあ? もう夢中で読む耽ったシリーズだった! 完結は残念だったけど、だらだら長続きさせるよりは潔い終わり方だったかも。2013/07/04
サラ
53
前回に引き続きレナードさんGJ!!彼のおかげでようやくセシルと両想いになってからジュリアンがやりたい放題しててニヤニヤした。お医者さんごっこで何を想像したのジュリアンwwちょっと駆け足気味に事件は終結したけど、無事お父さんも帰ってきたし十分満足。後日談の番外編が今から楽しみ!今回はアメリアもエリザベスも登場しなかったので、前回の感想で書いたことが実現するといいな。あと、お父さんとレナードさんの挿絵があるとなおいいなぁ。本気で短編集出してほしい…。このシリーズで久賀さんのファンになったので次回作にも期待!2013/06/29
サランラップ
46
幸せな終わり方に、ほわっとした気持ちになりました!ジュリアンがセシルに耳許でささやいたり色々したい発言にはにやにやドキドキしちゃいました!今にも我慢がきかなくなりそう。笑) 以前みたいにパートナー生活の二人が見れたのが楽しかった。1880年代のロンドンを歩いてみたくなりますね。クリストファーの最期の必死さ、本当にセシルに惹かれていたんだろうなぁ・・・、事件の謎解きを考えるのは楽しかった。まとまってはいたけど、その後のエピソードをもっと語って欲しかったです。9月号の番外編も楽しみ!素晴らしいシリーズでした2013/07/08
ダージリン
42
想いを打ち明け合ったふたりが、また新聞社で事件解決に奔走できるようになって、本当に良かった。ふたりの甘さをふくんだ初々しさと事件の深刻さが、相反せず盛り上げていくストーリー!読み応えありました。時計塔のシーンすごく良かったです。まだ気になる人々がいるので、ぜひ短編集出してくださいね!2013/06/30