内容説明
19世紀末、ロンドン。“殺人床屋”に関する有名な都市伝説を記事にすることになったセシル。取材を続けるうち、床屋は実在するのではという疑惑を抱いて…!? また、アッシュフォード家に一大イベントが訪れた。皇太子妃のアレクサンドラからお茶会に招かれたのだ! あたたかい人柄と、絶世の美貌に恵まれた皇太子妃。だが、彼女の結婚生活は決して幸せではないことを知ってしまったセシルは……。大ヒット、ヴィクトリアン・ミステリー第3弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
70
交霊会にお茶会といかにもロンドンの社交界らしいパート、手と手で伝える愛の言葉、三匹の子猫が連れてくる家庭の味、スイニードットの美容室とゴシップ好きなダウンタウンのパートと、どちらもとっても楽しい最近一番お気に入りのシリーズです。今回はひたむきに忠実に、そして淑やかであろうとするセシルのアイデンティティが垣間見えた一冊。彼女の清らかな心を縛る想いにきゅうっと切なくなりました。鈴蘭の花言葉は『幸福が帰ってくる』『意識しない美しさ』『純粋』どれも彼女にピッタリです。四兄弟が父親と再会し、幸福な未来を描けます様に2013/03/21
みちゃ
53
男装して記者をする子爵令嬢セシルと、パートナーの絵師で実は侯爵家の後継ぎのセシルの婚約者・ジュリアンがマザーグースをヒントに事件を解決する第3弾。セシルはジュリアンの正体を知らずジュリアンはセシルの正体を知ってる事を知ってるので、ジュリアンの意味深なセリフにニヤニヤ!何で気づかないんだろう。皇太子妃のお茶会に招待され親友の話を聞かされ、その親友が後々事件に関わっていき、皇太子妃の親友には同情出来なかったです。その人の過ちが発端だったんだから自業自得だと思ってしまいます。子供はかわいそうとは思うけど。→2012/10/08
みぃー
45
女の子の姿をしたセシルを初めて目にした時のジュリアンの反応が良かった。益々惚れちゃったかな。セシルの中でジュリアンの存在がどんどん大きくなっていく様子にもニマニマ。モールス信号とか膝枕とか甘い甘い。色々ハイスペックなジュリアンだけど、何か秘密を抱えてるような感じ? 父親を拉致した組織や眼帯の青年クリストファーが今後どう絡んでくるのかも気になる。少し重たい雰囲気をぶっ飛ばすように登場するジェフリーとサミュエルの兄弟コンビが大好き♪2016/10/27
葉月たまの
45
読み終わったー♪。何か、巻を重ねるごとに面白くなってる! まさかセシルさんが女装して夜会って、何の発想の逆転><。でも、個人的にはまた出てくると思ってた怪盗さんの出番が今回はなかったのが、残念かな♪。でも、大好きな小説のひとつだよ。続きが楽しみ♪。2013/01/15
ダージリン
39
お互い婚約者同士なのに、切ない想いをしていますが・・・それもまた良し(ひどい・・・笑)。アッシュフォード家の兄弟たちに和まされます~。今回は大がかりな犯罪がにおわされ、次も関わってきそうですね。眼帯の彼、気になります!2012/10/19