内容説明
【電子版限定書き下ろしミニ小説つき】1巻は発売後即重版!! 男装陰陽師少女の平安妖コメディ! 男と偽り、陰陽師として出仕した真澄。真澄の正体を知りながら、彼女のために秘密を守っている玲雅(あきらまさ)。麗景殿で起きた怪異を調べるため後宮に向かった真澄は、見知らぬ少女に言い寄られてしまい…!? お家存続のため男と偽って陰陽師として出仕することになった真澄は、先輩陰陽師・玲雅の華麗な技に魅せられ、弟子入りを決意する。傲慢で人使いの荒い玲雅に、いきなりしごかれる真澄。二人は、後宮に現れる物の怪退治に臨んだが、間一髪で取り逃がしてしまう。男女の逢瀬の場にしか現れない物の怪を罠にかけるため、真澄は「女装」して、玲雅と一夜を過ごすはめに…!? 2011年度ロマン大賞受賞作!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐっち
35
藍川竜樹さんデビュー作。昔はどんどんシリーズ化してたんだなあ~。男装して陰陽師になるヒロイン、とよくある設定っぽいですが、本人にはばれてない、とか、主従関係おいしすぎる、とか、いい落としどころだと思います。橘内侍とツボの覗き魔が好きだなあ。2017/10/23
ダージリン
19
「覆面竜女」が面白かったので読んでみました。中だるみは多少ありましたが、終盤の落としどころがとても良かった(笑)ので、次巻への期待が高まります♪2013/08/27
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15
主人公、真澄が勝ち取った『だれも失わないやり方』に脱帽。なにが、とは申しません。色々なハプニングも平安ならではの推理トリックも楽しめました。そして最終戦の玲雅(あきらまさ)の冷淡な判断の気持ちも理解できます。同じ男として“最終手段の力任せで全部守れないなら、まず守れることを必ず成し遂げよう”とする気持ちは分かる。贅沢を言って全てを失うより何倍もマシだから。だけど一言だけ言わせてもらうと『アンタ、口下手過ぎるんだよ!もっと考えて喋んないから、窮地に陥ってしまったじゃないか!』男女関係なく楽しめる良書です2012/01/12
梅みかん
11
平安時代の醍醐味である、宮中恋愛あり、人と人の絆ありの一冊。最後に謎が現れ、次の巻が気になる。初めと終わりで玲雅の心境とか態度の違いも読んでいて楽しい。2012/06/17
紅羽
9
やはり平安、それも陰陽師モノは良いですね。雅な世界観。風流で制限の多い恋愛模様。色々な要素が盛り込まれていて飽きさせません。ヒロインが男装して男社会で活躍する展開は真新しさはないですが、それを取り巻くクセのある男性陣たちの個性で面白く料理されていると思います。気になる真澄の出生の秘密はこの巻では明かされなかったで、次も読んでみたいと思います。2012/11/27