内容説明
【電子版限定書き下ろしミニ小説つき】すべての事件の糸を引いていた＜宮＞。玲雅（あきらまさ）は都の崩壊を食い止めるために宮の邸に向かう。そこで知ったのは、己の出生にまつわる衝撃の事実だった。一方、建御名方神（たけみなかたのかみ）を鎮めに諏訪へ向かった真澄は、結界を解かれて流れ込んできた負の念に呑みこまれそうになる。必死に祈りを捧げる真澄のもとに現れた“神”の正体は…!? 二人の後日談やスペシャルマンガも多数収録、これがほんとの大団円!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
47
陰陽の才の無い兄の代わりに陰陽師としての修行をすることになった真子（タイムリーな名前かも）。男装して頑張る一巻目ではとりかえばや方向に進む恋物語だと思っていたが、古事記等の神々が登場する大スペクタルに展開していきどうなることかと思ったが楽しく読了。飛鳥戸家で覗き魔さんや鼠さんたち妖怪と遊んでいる場面が好きだった。筒井筒的な初恋を信じていたのにあっさり失恋してしまった賀茂正直がお気に入りだった。真子の兄・清斉の実際は清らかで優しげなのかどうか…という複雑な性格もいい、もう少し前に登場して欲しかったなあ。2021/11/06
ぐっち
28
シリーズ終了！なんと覗き魔さんが最終巻の表紙に！お話としては前巻が大スペクタクルで、最終巻はその後の落としどころという感じ。番外編や漫画も多くて楽しい（特にちび玲雅と最後の四コマが良かった）です。最後の「あれから、半年」で残った伏線をきれいに回収しててすっきりしました。2017/11/12
紅羽
9
完結巻。とても満足な終わり方でした。今までのすれ違いが嘘のように素直な二人。愛の力で都の危機を救ってくれました。おまけも充実しており、正に至れり尽くせり。後日談も甘々でした。2014/09/17
ろき
8
友達に借りていたシリーズも完結いたしました！玲雅さんがツンデレです。蘇芳は報われないのかぁ…。あと、あとがき後のお便りの写真で、意外に年齢層が低い事を知った(*_*)なにはともあれ、大団円でよかったです。2013/04/13
桐生飛鳥
8
ロマン大賞から始まったシリーズも、ついに大団円を迎えました！本編と漫画、後日談で綺麗に完結しています。本編には全然登場しなかった真澄の兄が出てきてくれたので、もう思い残すことはありません(笑)玲雅の家族とのやり取りもほのぼのして良かった。久々に恋愛小説っていいなあと思わせてくれる作品でした。次回作が楽しみです。お疲れ様でした。2013/04/04
