内容説明
桜の下で雅な恋が始まる! 平安ラブロマン!
二条中納言家の詞子姫は、鬼を呼ぶと幼い頃から皆に疎まれ、16歳で無実の罪を着せられ、ついに別邸に移される。そんな詞子が、美しい桜に惹かれて庭に降りると、そこには長身で黒目が印象的な雅遠の姿が…!?
※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
39
シンデレラかと思ったらロミオとジュリエットだった!な一冊です。この方の文章はすっきり綺麗で読み易い。恋を自覚しない桜姫と恋だとは自覚できない雅遠様。おずおずと進んでいく恋がいかにも愛らしい。2010/03/20
ひめありす@灯れ松明の火
36
感想未登録だったので(しかもかなりの冊数を)感想を書きがてら再読。結構最初から第二部への伏線が敷かれていると、今読むと分かります。人物紹介の欄に清楚で可憐で心が優しいと盛りに盛っている詞子ですが、私の印象ではとても芯の強い。そして気の強い子。そうでなかったら、立ち上がって弓を引くなんて事はできないと思います。これを芯が強いと言わずに何と言ったらいいのでしょう。それに比べるうだうだ遊んでばかりの雅遠様はまだまだ。これじゃ詞子の心を掴むには雅より遠いけど、うん優しさ。そして行動力。一途さ。これは大事な要素です2017/11/22
葵@晴読雨読
19
呪いを持ったことこに一目惚れした雅遠。少しずつ近くなる二人の距離。今後が楽しみ。少女小説。2019/09/22
ダージリン
19
2人の出会いを演出してくれた、猫たちに拍手!2009/11/22
みちゃ
18
第1弾・桜嵐恋絵巻 呪い持ちとずっと肩身の狭い思いをしてきた詞子と何をやっても駄目だと自分自身明らめたまま生活をしていた雅遠の恋物語。 無自覚一目惚れで、許可なく御簾の中に乗り込んでくるわ、色々作法もへったくれもない雅遠ではありますが、その辺の無自覚さもあって可愛い二人に胸きゅんしながら、読みました。