ルルル文庫<br> 桜嵐恋絵巻6 ~遠雷~

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ルルル文庫
桜嵐恋絵巻6 ~遠雷~

  • ISBN:9784094521542

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内容説明

互いの家に秘密とはいえ、やっと結婚した詞子と雅遠。 妻、旦那様と呼び、愛し合う幸せをかみしめる二人のもとに、詞子の叔父が乗り込んできた! 愛を貫き詞子を守ろうとする雅遠の身にも思わぬことが起き…!?

※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひめありす@灯れ松明の火

32
念願かなって結婚できて、無事に昇進も決まり、仲間の協力もあって新居の建築も進んで。もしかしたら初めて春を楽しんでいる雅遠と詞子の二人を無情に引き裂いた物。遠くから鳴り響いた雷。割って入るのは親父ズですか。本当に駄目な父ちゃん達だな。もう要らないどこかへ消えてしまえという割には捨てたものでも自分のものの傲慢さを発揮するなんて。一巻から匂わせていた淡路の過去の話。淡路は悪くも弱くもかない。詞子の芯の強さはきっと淡路が母親代わりに教えたものだ。ただ自分で守れる精一杯に、身を差しだしただけなのに。本当に駄目な男!2017/11/30

ダージリン

25
ついに結婚がばれて、引き離されたふたり・・・雅遠が、実家で謹慎させられた時に妹に詞子のことを語るシーンが印象的でした。あと番犬ならぬ番猫の活躍とか(笑)。次巻でこの状態をどう覆すのか、期待は大きい!2011/01/24

kohaku

18
折角前巻で結婚し、らぶらぶで始まった物の結婚した事が周囲に発覚し大変な事に。まさに副題通り。個人的には雅遠が潔く告げる場面が潔くて好きです。しかし予想外の方向に事態は進みとにかく次巻を読まなければ。それにしても詞子の父親が酷すぎる・・・。2011/09/24

ひめありす@灯れ松明の火

12
捨ててしまえ、と願った日があった。過去も、親族も全て捨てて、ただ俺のものになれと。そう請われて自らも応じた。あの日取り合った手と手の間にあるもの、それが新しき絆となるはずだった。遠く、南から雷の鳴る声がする。血の繋がったもの全て捨てた罪なのか、神が怒っているのか。ただ一つと信じたその腕をひきはがされて、互いに暗い闇の中。小さな架け橋笛の音を、そっと雨音に紛れ込ませる。全てを掻き散らすような雷鳴に負けず、響け遠くへと。どこか遠くで、雷が鳴っている。だんだん近くへ寄ってくる。まるで、愚かな人々を嘲笑うように。2010/08/22

ゆり

9
読めば読むほど中納言に本気で怒りを覚えますね…(笑)。前の巻とは打って変わって試練のお話でした。主役二人の強い想いがよく伝わってきて、二人の覚悟も端々からうかがえて、読んでいる私も切なくて切なくて。雅遠は恋をして本当にいい男になったなあ。しみじみ。詞子と雅遠はもちろんだけど、みんなの恋が実ると良いな。奏子ちゃんとか。2011/11/22

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