内容説明
よりによって私が百合展開?でも止まらない。
遺産を食いつぶして生きている自称芸術家の父はとんでもない変わり者で、ある日私の家に押しかけてきた女子大生(巨乳で、AV女優みたいな分厚いメイク!)の溝口れのあと突然結婚してしまった。さらに、私とその“継母”れのあ二人を家に置き去りにして、なぜか沖縄へ移住! れのあはれのあで金目当ての結婚だったから、特に文句も言わない。二人とも、何考えてるの、まったく。
そんな中、れのあが私に軽く提案することには「春休みに沖縄まで会いに行っちゃおう!」 一応賛成だけど、真名をどうしよう。真名は私のクラスメイトで、街のショッピングセンターの商売繁盛の神様“恵まれさん”をやっている。そして私は真名の“執事”をやっているので、いつも傍にいて、いろいろと世話を焼かなければならない。……そうだ、いっそのこと、真名も連れて行ってしまおう。私と真名は父には内緒でつきあっているのだ。いつもは真名の部屋でこっそり逢っている。父の目を盗み、れのあには口止めして、南の島のホテルの部屋で二人きりで昼も夜も過ごすのだ――少女と少女の愛が次第にエスカレートする、最先端詩的百合小説!!
※この作品は廉価版です。廉価版にはイラストが入りません。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
訃報
7
ことばやコミュニケーションの話だとは思っていて、今更ながら、真名が野生動物のようだと何度も形容されるのは、一般的な言葉とは異なる論理を持って生きている存在だからなんだろうな。だけど、理解の及ばない他人はみんなそんな存在だとも言える。であれば、ここで言う言葉とは自分の主観世界を構成し縛りつけその限界を規定するようなもの?「言葉が、怖い。呼ばれることが、怖い。まるで世界じゅうが私に寄ってたかって、真名のことを『カノジョ』だと思い込ませようとしているような気がする。」「真名と私のあいだのことが、それ以外のありと2016/04/13
キン
3
なんか複雑な話でいっぱいの1巻であった。正直時々なんの話か分からなかってけど... それはさておいて、なんか面白い展開も色々あったね。最終巻はどうなるのか、楽しみ...2023/02/27
ろびん
3
終わりが近づく。どう完結するのかな。2020/03/05
maqiso
2
良い関係だけど空回りしてるのを、20年後から他人事のように見るのすごく楽しい。また新キャラがかき回してくるの良い。2017/12/21
なつなみ
1
「ひぐらしかよ!」の突っ込みに時間差で気づいた自分が切ない…ひぐらし懐かしい。真名との関係に何を望みどう見られたいのか悩むるっち。難しい。感想書くのが本当難しい。時間がラストなのでそこで私の頭の中もスッキリする事を祈ります。2017/01/12